成績が上がる人と上がらない人は何が違う? ~伸びる人の3つのポイント~

2016年10月29日岡山校

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成績が上がる人と上がらない人は何が違う?
    ~伸びる人の3つのポイント~

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 同じ授業を受けて同じ宿題をやってるのに、いざテストとなると成績がどんどん上がっていく子もいれば、なかなか上がらない子もいます。みなさんも覚えがありますよね?

・・・この違いは一体どこから来るのでしょうか?

今日はこれについて3つのポイントを書いていきます。 

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<その1> 大きな目標と小さな目標の2つを持つ

 成績を上げるために何よりもまず大事なのが<目標を持つこと>です。
目標をはっきりと持っている人は、そこに向かって努力することをあまりツラいとは感じません。逆に目標がない人、あやふやな人は、ゴールの無いレースを真っ暗闇の中で走ろうとしているようなものです。いつまで、どれくらいやればいいのか分からず、ものすごく不安です。当然やる気も続きません。そう、人間は目標がないと頑張れない生き物なんです。

ここで「目標が大事」と言われたら、
「そんなこと分かってるよ!私は志望校合格が目標だよ!でも成績が上がらないんだよ!」
と言い返してくる人もいるでしょう。

確かに「○○中学合格!」、「○○高校合格!」、「○○大学合格!」というのが塾に来る子にとって最終目標のはずです。(ですよね?) 他にも「将来○○(お医者さん、看護師、エンジニア・・・などなど)になりたい!」というのも立派な目標です。
これらは長い時間をかけて取り組む、言ってみれば「大きな目標」です。実はこの「大きな目標」だけで頑張り続けるのは結構大変なんです。なんせ時間が長いですから。

そこで、やる気を持続させるために「小さな目標」も同時に立てるのが実はとても効果的なんです。
この「小さな目標」とは、1週間から2、3ヶ月単位の短い期間で達成できる目標のことです。

具体例をあげると、例えば、
●「来週のチェックテストを合格する!」とか
●「次回の学校の定期テストで○位以内に入る!」とか
●「次回のテストで苦手科目を○点以上取る!」
といった感じの目標です。どうです?全部短い期間の目標でしょう?

この「小さな目標」は、別に「満点!」とか「1番!」でなくてもいいのです。
難し過ぎる目標にするのではなく、今よりもあとちょっと頑張れば達成できるくらいの目標にすることが大事です。
点数で言えば10%~20%アップくらいがちょうど良いです。

ちなみに私が担当しているある個別指導の生徒の中にこんな子(中学生)がいます。
その子は前回の学校のテストで数学が50点台でした。学年平均は70点だったそうで、周囲からバカにされたそうです。
今この子の<小さな目標>は、「次回の定期テストの数学で70点取る!」です。
この目標を立てて取り組み始めて1ヶ月半。学校の次回定期テストの過去問でついに100点を取りました!本番での成績=目標達成に大いに期待します。

もう一度言いますが、100点の目標でなくても、ちょっと頑張れば達成できる目標にすることが大事です。<小さな目標>でも達成できたら「よしやった!」という気持ちになります。これが次の小さな目標への頑張るエネルギーを生んでくれ、さらにその小さな目標達成の積み重ねが<大きな目標>へとつながっていくのです。

成績を上げたいのなら、<大きな目標>と同時に<小さな目標>を立てて勉強に取り組むことです。

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<その2> 小さな違い(僅差)にこだわる

もう一つポイントがあります。それは「小さな違いにこだわる」ということです。

一生懸命勉強しても、成績が上がらない人。一応「○○大学合格!」という目標もある、小さな目標も掲げている。人一倍机に向かっている。でもなぜか成績が上がらない・・・。
こういう人はみな怠けて遊んでいるかというと、決してそうではなく、むしろ人よりも一生懸命、長い時間休まないで、机に向かっているという場合も結構あります。

どうしてこういうことになるのでしょうか?

こういう人は、問題を解くときの手順や、間違ったときの解き直しの仕方、あるいはノートの書き方や字の書き方など、先生から色々アドバイスされていると思いますが、そういった細かいことを聞き流して、テキトーになっていることが多いです。いわゆる「自分流」を貫く人に多い現象です。そういう子は、時間をかけて問題を解いてもあまり身についておらず、知らず知らずのうちにムダな努力をして、ムダな時間を過ごしています。

それではどうしたらムダが少なくなるのでしょうか? 

⇒⇒⇒いつも色んなことに気をつけて、<気づく人になる>ことです。

「気づく人」は、
「あ、この問題はこのやり方で解くんだ」
「ここがひっかかりやすいな」
「あ!計算ミスしてた!」
・・・といったことに気づき、ミスを防ぎ、得点を稼ぎやすい人です。

でも「気づく人」ってのはなろうと思ってもなかなかなれるものではないです。
ではどうしたら気づく人になれるのでしょうか…?

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■気づく人になるには?■

気づく人になる方法。
それが、
『微差、すなわち“小さな違い”に普段からこだわり続けること』
です。
ちょっとでも「こっちの方がいい」と思ったら、そっちの方をずっと追求していくということです。普通は「ちょっとの違いだ」と、ついつい馬鹿にしてしまいます。でもこの小さな違いが積み重なると大きな差となり、それが勝負を左右するのです。

例えば、いままでAという方法で勉強していたが、これをBという方法に変えるとします。この差が大きければ誰でも変えられるのですが、ほんのわずかしか結果は変わらない、あるいはよくなるかどうかもわからないということになると、だいたいやらないでいままでやってきた方法を続けてしまいます。
でもそこで、ほんのちょっとでもそっちの方がいいと思ったら、そこにこだわって取り組んでみる。そうして1年、2年と積み重ねて行くと、これがとてつもなく大きな差、大きな力となってくるのです。
間違っても「めんどくさい」とか「まぁいっか」などと絶対に口にしないこと!それらのネガティブワードを言った瞬間、成長は止まります。

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小さな違いにこだわり続ける。
それが気づく人になり、成績を上げられる人になる方法。
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こだわると良い、小さいことの例。・・・たとえばこういうことです。
・塾に来たときに、必ず自分から元気良くあいさつする。
・授業時間ギリギリに来るのではなく、5分前には来る。
・授業前には鉛筆を全部きちんと削っておく。
・ノートの枠の線から字を一文字たりともはみ出さないように書く。
・ノートに書く日付や問題番号の場所をいつもキチっときまった場所になるようこだわる。
・チェックテストで7点合格でもそこで満足しないで、10点満点を取ることにだわる。
・宿題でできなかった問題を必ず自力で解けるまで繰り返してやる。
・テストで間違えた問題がたった1問(点数は95点くらい)でも、それをそのままにしておかないで、その1問を自分で解けるまで繰り返し解いて、弱点をつぶすことにこだわる。

こういったことに気をつける人と気にしない人の差はものすごく大きく開いていきます。

さあ、まず今日から
<小さな違いにこだわる一日>
を過ごしてみましょう!

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■<その3> ~トップになる人と感謝の心~

オリンピックでメダルを取った人や、プロ野球など様々なスポーツで勝った人のコメントをテレビで見たことがあるでしょう。どんな世界でもトップクラスにいる人は、分を支えて応援してくれる人に対していつも感謝しています。イチロー選手は道具に対してもすごく感謝して大切に使っているそうですね。

塾でも同じです、私の経験上、トップクラスでものすごくできる子というのは、感謝の心が大きいです。
逆にイヤイヤ勉強しているようにしか見えない子やちょっと疲れるとすぐに弱音を吐いてしまう子。・・・そういう子は感謝の気持ちが足りないです。そりゃあ、勉強に身が入るはずも成績が上がるはずもありません。

君たちはご両親がお金を出してくれて塾に通っていますね。ご両親は君たちに将来、幸せになってほしいと思って通わせてくれているのです。
君たちはそのことにものすごく感謝しなくてはならないです。世の中には、塾なんて行けない子どもがたくさんいるはずですから。

最初は形からでもいいです。まずご両親に
「いつもありがとう!」と口に出して言いましょう。

その心が本物に近づいてくれば、成績は必ず上がります。そういうものです。


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(1)大きな目標と小さな目標の2つを立てる

(2)小さな違いにこだわる

(3)「ありがとう!」を忘れない
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みなさんの頑張りが結果につながっていくことを心から祈ってます!
さあ、頑張っていきましょう!!

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