グリム童話

岡山校

 最近、グリム童話を読んでいます。
 その中から、ひとつばかばかしいお話をご紹介。

 むかし、あるところにオンドリとメンドリがいました。
 二羽は、つれだって、コルベスさまという人のお屋敷に行くことにしました。

 その旅のとちゅう、出会った猫が仲間にくわわります。
 次は石うす。
 その次は卵。
 さらに、カモ、マチ針、縫い針。
 いろんなものたちと出会い、みんな仲間にして向かいます。

 さて、屋敷につくと、コルベスさまは留守でした。
 みんなは、それぞれの持ち場に隠れて、コルベスさまを待ち受けます。

 コルベスさまが帰ってきて暖炉にあたろうとすると、猫が灰をぶっかける。
 台所で灰を洗おうとすると、カモが水をあびせる。
 それをタオルでふこうとすると、卵が転がり出てきて顔面にべちゃり。
 イスにこしかけて休もうとすると、マチ針がおしりにブスリ。
 ベッドに横たわると、枕にひそんでいた縫い針が頭にブスリ。
 たまらず外に逃げ出したところで、石うすが落ちてきてトドメをさす……

 ……って、これサルカニ合戦じゃないか!

 聞くところによると、サルカニ合戦と同様の、「いろんな物があつまって悪い人をこらしめる」というお話は、世界中に似たものがあるのだそうです。

 とても不思議なことですね。いったい、どうしてこうなったのでしょう?
 ひとつの話が、少しずつ変化しながら、世界中に広まっていったのでしょうか?
 それとも、まったく別のところで、たまたま同じような話を思いついたひとがいたのでしょうか?

 このように、世界各地の民話、民謡、いいつたえ、お祭り、風習などを調べ、そのつながりや変化などを研究する学問を、民俗学といいます。
 いかがでしょう。とても興味深い学問だと思いませんか?

 みなさんは、大学の学部・学科について、どんなイメージを持っているでしょうか。
 たとえば、文学部。たとえば、経済学部。たとえば、工学部。
 名前を聞いて、もやもやと頭の中に浮かぶイメージはあるでしょう。
 しかし、そこにもっと深く踏み込んでみれば、ほんとうに多種多様の専門的な研究をされていることが分かると思います。

 まるで、わくわくするおもちゃ箱のようなもの。
 志望校を決めかねているひとは、ぜひ、いろんな大学について、どんな先生方がどんな研究をしているのかを調べてみてください。
 あなたの興味を引く研究テーマが見つかれば、きっと、勉強のモチベーションもあがってくると思いますよ。

岡山校 杉本