【英語】岡山朝日高校独自入試突破のために11月にやっておきたいこと

2024年1月25日岡山校,大元校,芳泉校,庭瀬校,御南校,倉敷校,大高校

朝日高校英語独自問題のおさらい

 さて、この11月に朝日高校独自問題を解くためにしておきたいこと、をお伝えする前に、英語の独自問題ではどのような問題が扱われているかをはじめにおさらいをしていきましょう。

 大問構成は3つになっています。ここ2年では、大問1では、リスニング(英作文を含む)。大問2では、会話文。大問3では長文となっています。試験時間は他の科目と同様に45分です。

 次に、英語の問題で扱われるテーマに注目していきましょう。

 会話文では、留学先の先生や友人との会話、ホームステイ先の親との会話という設定が多く見られます。ここでの会話の話題は日常会話というよりは、やや堅い内容の会話文になっています。この2年では、「音や音楽が食事するときに与える影響」(令和2年度入試)、「アフリカで発見された頭像を中心に交わされる会話(美術品の海外流出、歴史の内容を含む)」(令和元年度入試)といったテーマを扱っています。

 大問3の長文で扱われるテーマは大問2の会話文のテーマよりもさらに堅く、アカデミックな内容になっています。「優れた成果をあげる集団を育む要素は何かに関する企業と大学で行われた研究について」(令和2年度入試)「睡眠に関する科学的研究の紹介文」(令和元年度入試)、「医療系の大学進学をめざす高校生への講演後の質疑応答の場面」(平成30年度入試)といったテーマが扱われています。 最後に英作文についてです。この2年は、大問1のリスニングで流れた英文を聞き取り、それをもとに20語程度の英作文を2つ作る、といった問題が出ています。

 ここまでで、英語の独自問題の内容を振り返ってみると、独自問題を解くにあたって問題となってくるのが「堅い内容の長文にどう対応するか」、「20語程度の英作文を書くためにどうするか」ということだと思います。

 この2つの問題を解決するために、この11月でやっておきたいことを4点お伝えしたいと思います。まずは単語力の強化を!

 この時期でやっておきたいことは、まずは、わかる単語の量を増やすことです。英語で長文を解くにあたって、わからない単語が少ないことに越したことはありませんよね。令和元年度の大問2を見てみましょう。

(令和元年度朝日高校独自問題 大問2より マーカーで引いたところが解答にする部分になります)

 このように、せっかく解答箇所(マーカー部分)が分かっても、そののなかで分からない単語があれば、もったいないです。解答箇所の単語のレベルは高くなければ、確実に得点したいところです。このような、具体的な内容を答えさせる問題はどの年の問題にも出ています。わかる単語の量を増やせば、おのずと正解できる問題も増えてきます。やや堅い英語の文章に触れておこう

最初に触れた通り、ここ数年の英語の問題には堅いテーマの文章となっております。そのため、語注の量が多いと感じると思います。令和元年度、2年度の大問3の語注を見てみましょう。

(令和元年度朝日高校独自問題 大問3より)

(令和2年度朝日高校独自問題 大問3より)

これらの単語は必ずしも覚えておく必要はありません(もちろん、覚えておくと高校英語でも役に立ちますよ)。ただ、語注が多いと英語本文と注釈を交互に読むことが想定されますので、そのような目の動きに慣れさせておく必要があります。このような動作は思った以上に時間をロスしてしまう可能性があります。

 11月からは長文の問題集でも特にやや堅いテーマを扱った長文に取り組み始め、学術的な、専門分野を含んだ内容の長文を読むために必要な耐性をつけ始めたいですね。分詞・関係代名詞の早期習得を!

 英語の文章は、分詞・関係代名詞が入ってくると英語の表現のバリエーションが非常に豊かになります。これは、形容詞や不定詞よりも詳しく名詞を修飾することができるからです。

これらの文法は朝日高校の独自問題にも使われています。

     (中略)

(令和2年度朝日高校独自問題 大問3より)

分詞・関係代名詞は学校で習ったばかり、もしくはまだ習っていない!という方が早めに習得しておきましょう!どこまでが分詞・関係代名詞の修飾部分か理解しておくことが、ポイントになります。 英作文に対応するために

 11月のこの時点でやっておきたいことは、「動詞の形」をチェックする癖を身につけておくことです。動詞には「3単現のs」「過去形」「過去分詞形」「現在分詞形(〜ing)」の形がありますよね。英作文は減点方式の採点ですので、ここにいかに気を配れるかが得点か失点かの分かれ道です。

(令和2年度朝日高校独自問題 大問1より)

(令和元年度朝日高校独自問題 大問1より)

 したがって、英作文で大事なことは、いかにミスなく解答を作成していくか、ということになります。このことは文法も同じことです。ミスなく、自信を持って使うことのできる英文法を身につけましょう。このためには、実際に英作文を作ってみることです。例えば、問題集では、「動詞を適切な形にしなさい」や「単語を並び替えて意味が通じるようにしなさい」といったあらかじめヒントを与えられた問題を解くのと、イチから自分で英作文を書くのでは、やはり大きな違いがあるように思います。少しでも怪しいな、不安だな、と思った英文法については早め早めに復習をしていきましょう!