運動不足は見えないが、少しずつ確実に身体を不調にしていく
生徒「うわ、最悪!雨降っとるやん!」
「本当やー」
生徒「なんかめっちゃ雨のにおいがする~。ねぇ先生、雨ってただの水なのに、何でにおいがあるん?」
「おっ、いいところに気が付いたね!そういうことに疑問をもつのは良いことや!それはな、、、、、」
こんにちは、そしてお久しぶりです、上田です。
先日、御南校の小学6年生の〇〇さんと、このようなやり取りをしました。
日常生活の中で当たり前のことでも、ふと考えてみると、「あれ?なぜだ?」と思うことはありませんか?
「ない!」と思ったそこのあなた、脳みそが凝り固まってますよ。
凝り固まるのは、、、
江中先生の肩だけで十分です☆彡
話を「雨のにおい」に戻しますが、みなさんはご存じですか?
結論から言うと、、、
【雨のにおい(雨そのもののにおい)】
というものは
存在しません。
厳密に言うと
「雨が降った時に発生するにおい」
ならあります。
では、雨が降った時に感じるあの「におい」は何なのか。
その答えは、次の3つです。
①⚡雷発生時に生じる「オゾン」のにおい。
②雨粒が地面に当たることで生じる「ペトリコール」のにおい。
③土壌の細菌によって生じる「ゲオスミン」のにおい。
では、それぞれ解説していきます。
①に関して
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上空で⚡雷が発生すると、放電時に大気中の酸素(O2)の一部が「オゾン(O3)」という特異臭のする物質に変化します。(高校化学で勉強します)
雨が降ると、このオゾンが雨粒や風に乗って地表付近に降下してくるため、雨の時は独特なにおいがするな~と思うわけです。
②に関して
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晴れの日が続き、水分が不足している時、植物はパルミチン酸やステアリン酸などの「脂肪酸」と呼ばれる成分を空気中に放出し、これらは時間と共に地面に落ちます。(時間が経つにつれて、部屋にほこりが落ちて溜まるのと同じ)
その後、雨が降り、雨粒が地面に当たった時の衝撃によって、地面に落ちていた脂肪酸が一気に空気中に舞い上がります。
雨の日にはこの成分を大量に吸い込むことになるので、独特なにおいがするな~と思うわけです。
ちなみに、このにおいのことを「ペトリコール」と呼びます。
③に関して
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土の中には数え切れないほどの細菌がいます。この細菌は、アルコールの一種である「ゲオスミン」という化学物質を作り出します。
(野菜やワインにも含まれている成分で、土っぽい香りの正体です)
雨が降って地面にしみこんでいくと、石と石、砂と砂の間に水が入り込むことになります。それによって、もともと地中にあった大量のゲオスミンが、地表に押し出される形で放出されます。
雨の日にはこのゲオスミンを大量に吸い込むことになるので、土っぽい独特なにおいがするな~と思うわけです。
雨が降ると感じるにおいの正体は、実は1つではなかったんですね!
ちなみに、②の「ペトリコール」は雨粒が地面に衝突した時に生じるので、雨が降り始めてすぐのにおいであり、③の「ゲオスミン」は結構な量の雨水が地中にしみこんだ後に出てくる物質なので、雨が長時間降り続いている時や、降り終わった後のにおいということになります。
雨が降ったらかぎ分けてみるのも面白いかもしれませんね。
興味のある方は、是非。(^^)/笑
あーそういえば
「雨降って地固まる」
という「悪いことの後には、かえって地盤がしっかりして良い状態になること」を例えた言葉がありますが、受験も似たようなものです。
テストで解けなかった所は、その後に復習+演習を重ねて出来るようにしていきましょう!まあ、受験の場合は、「固まる」のを待っていてはダメです。
自ら積極的に「固めにいく」ようにしましょう!!
ちなみに、江中先生の肩は
「雨が降っても降らなくても、常に凝り固まっている」
らしいですよ。
知らんけど。
御南校 / 上田祥史