未来の自分を見てみよう

岡山校

 こんにちは、岡山校の辻です。今年もあとわずかとなりました。受験生の皆さんにとっては本番まであとわずかということですね。
 不安や焦りがあるかと思いますが、最終的には気持ちが大切です。力んでほしくはないですけど、とことん「あと1点」にこだわりましょう。どうか悔いのないように。

 ところで毎年お正月になると、新年の抱負を立てましょうといったことが時々話題に上がるかと思います。みなさんは新年の抱負を立てますか?

 「あまり考えたことがない」、「考えることはあるけど、すぐに忘れてしまう」といった人が多いのでは?中には「『ほうふ』って何?健康にいいの?」みたいな人もいるかもしれません。私自身あまり立てないですし、そもそも新年って何がめでたいのだろうとすら思います。人間が自分で勝手に作ったものを自分たちで勝手に祝うとか意味がわからない。(←どうかと思う)

 それはともかく、新年の抱負でなくても、「自分の立てた計画を達成できない」、「三日坊主ですぐ飽きてしまう」といった人は多いはず。そんな人のためにちょっと興味深いお話を捧げます。。。ちょっと長いです。ごめんなさい。

 大学入試の英語で出題されたお話からです。
 新年の抱負はなぜ失敗するのかということについて、カールストン大学のある心理学者は、「計画を立てること自体は行動を必要としないからだ」と言っています。計画を立てるのは楽しいものです。旅行の計画はいうまでもなく、勉強の計画・ダイエットの計画、何であれうまくいった時のことを考えると幸せな気持ちになります。しかし、実際にその計画を実行に移そうとする時、思っていたほど楽しくない、あるいは全然楽しくない。その結果、つい先延ばしにしてしまって計画が忘れられてしまうというわけです。
 ではどうすればその計画を実行に移すことができるのか。一つは瞑想(マインドフルネス)です。ダイエット・運動・勉強といったものはどうしても否定的な感情と結びつきやすいですよね。「面倒だ」「難しい」「しんどい」など。時間がたつとそういった感情と行動との結びつきが習慣化されてしまうようです。そういった否定的な感情を取り除くのが瞑想です。いろんなやり方があるようなのですが、まっすぐ座って目を閉じ、自分の呼吸・意識・感覚に意識を集中させるといったことです。もし雑念が浮かんだら「自分は今雑念を思い浮かべているな」と思えばいいです。自分を実況中継する感じですね。8週間続けると脳に影響が与えられたという研究結果もあります。
「いやいや、わしゃそんな暇ちゃうねんあほか」と思うひとのためにもう一つの方法を。UCLAのハル・ハーシュフィールド教授によると、現在の自分について考えているときに働く脳の場所と、将来の自分について考えているときに働く脳の場所は違っているそうです。言い換えれば、人間の脳は未来の自分を自分ではないとみなしているということですね。また彼の行った研究によると、自分の老化した写真を見た学生は以前に比べて大学の課題や試験勉強を先延ばししなくなったという結果が出たそうです。未来の自分を鮮明にイメージできれば他人とは思わなくなり、地道に今の課題に集中できるようになるということですね。つまり未来の自分を実際に目にすればやる気が起きるのです!スマホが使える人なら、自分の顔写真を老化させてみましょう。アプリでできるようです。使いすぎは駄目ですよ。自分のフィルム写真に実際にほうれい線とかひげとか書き込んでもいいですね。社会の教科書でやっているように!!!!!

 言いっぱなしもよくないので実際私自身写真を加工しました。老化した自分の写真、、ここに載せようか考えたけど、やめました。思っている以上にショックでしたね。いや、あの、、何でしょう、父親にそっくりorz……………………….全然似てないと思ってたのに……………..。
新年の抱負:アンチエイジングを始めよう。