太陽系外惑星を探せ!

倉敷校

前回は「太陽系外に生物がいるの?」というお話をしました。
おそらく広い宇宙には、確率論的に「いる」と言えるでしょう。

しかし、「そんな惑星って見つけられるの?」という疑問が出てきます。
現在の技術をもってすると見つけることができるんですね~。
宇宙空間に打ち上げられた望遠鏡「ケプラー」が大活躍中です。
地球の大気の影響を受けずに正確な観測を日々行っております。

そんな観測データを用いた太陽系外惑星の探査方法「トランジット法」というのをご紹介しましょう。

夜空に浮かぶ星たちは「恒星」と呼ばれますが、その周りには地球のような惑星が公転しているのは容易に想像がつきます。しかし、それを地球から観測するとなると話は一気にややこしくなります。太陽系においても、太陽と惑星の光の強さの差は、「1:数億」ぐらいの差があるため、太陽が明るすぎて惑星の観測は不可能です。たとえるなら、たき火のそばのほこりを観測するようなものでしょうか。
しかし、下の図を見てください。

figure4

そうです。恒星の前を惑星が横切る場合には、恒星の明るさがダウンする現象があるのです。これを「トランジット」といいます。現在のケプラー望遠鏡のような観測精度であれば、この減光現象をとらえることができるのです!

公転は一定期間ごとに正確に繰り返す現象なので、このトランジット現象の「周期」「減光率」「減光時間」などから、惑星の大きさや密度、大気の様子まで推測することが可能なんですね~。

こういった話にロマンを感じる方ならわくわくすること間違いなし!
今後のニュースで「生物の存在可能性あり!」みたいな情報を楽しみにしておいてください。わくわく。

倉敷校 井上