いつもギリギリ!・・・「スチューデントシンドローム」(学生症候群)って何だ?
◆宿題に関して見られる行動・・・ギリギリ!
思い返してみてください。塾でも学校でもどっちのことでもいいです。
たとえば、ゴールデンウィーク前のある日の授業で宿題が出ました。
先生から言い渡された提出期限は2週間後です。
宿題の量にもよりますが、2週間と言えば、ずいぶん先です。
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⇒このとき、多くの学生(小中高だけでなく、大学生も)はどういう行動になるでしょうか?
(自分のことを振り返ってお答えください。笑)
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・・・おそらく誰しもが正解を思い浮かべるはずです。
課題が出されたその日のうち、あるいはその週のうちにさっさと早めにやってしまう学生はほとんどいません。
1週間が過ぎでも、「まだ1週間ある」と余裕の構え・・・。
5日前。
「そろそろやろうかな」と思いつつ、ここでもまだほとんどの学生が手を付けない。
さあ、提出期限まで残り2日、3日。
ここになって、「やばい!」と手を付ける。
結果、バタバタと雑な感じのデキとなるわけです。苦笑
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「ぼく/アタシはスピード早いからギリギリでも大丈夫!」なんてのは妄想で、短時間でやった作業(宿題)はどうしてもミスがあったり、見直しが足りなくなります。
十分なデキを100とすると、50~60のデキとなってしまう訳です。
ゴールデンウィークの宿題のほかにも、夏休みの最後の日まで必死になって宿題をやった記憶・・・。身に覚え、ありますよね?
お恥ずかしながら私もあります。
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◆スチューデントシンドローム
この、「期限ギリギリまで余裕ぶっこいてやらない」ことを
【スチューデントシンドローム】(学生症候群)と言うそうです。
これは、アメリカのゴールドラット博士という人がTOC(theory of constraints:制約条件の理論)という考え方の中で言ってるのですが、
「 納期のある作業を行う際に、余裕時間があればあるほど、実際に作業を開始する時期を遅らせてしまうという、多くの人間に見られる心理的行動特性、着手の先延ばし現象のこと」
で、「学生」と言ってますが、じつは社会人・大人にもよく見られます。。
人間は、やるべき仕事に時間的余裕を感じると、「後でやっても間に合うな」と考えてしまい、すぐに着手しないことがよくあるのだそうです。
これが余裕時間(セーフティ)があるにもかかわらず計画(プロジェクト)が遅れる要因の1つで、学生症候群という名は、着手の先延ばし現象を
「期間が足りないと主張して提出期限を延ばしてもらったのに、すぐには宿題を始めない学生」になぞらえて説明したことに由来するのだそうです。
学生症候群が発生すると、計画上は余裕時間が十分に取られていても、実際の作業は余裕のな い状態で行うことになるので、何らかの突発事態が発生した場合、納期遅延に直結する。・・・宿題で言うなら、「突発事態」⇒「分からない問題」ということになるでしょう。
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◆着手の先延ばしを防止するために
ゴールドラット博士によると、スチューデントシンドロームを防止するためのポイントは、たった一つしかないそうです。
<期限を30%程度早く設定し直す>
ことだそうです。
つまり、「来週(7日後)まで」と言われたら、
7日×0.7=4.9 ですので4日後~5日後までを期限に再設定する感じです。
確かに言われてみれば分かるのですが、そうは言っても目標の前倒し設定って、なかなかできないです。
・・・で、結局ギリギリでバタバタする。
なので、期限前に終らせるために<何か工夫>があるとよいです。
KLCにおいては週末のQAをうまく活用することで期限より前に宿題を終らせやすくなると思います。
授業まででなく、QAまでに終らせるとか、QAで終らせるといった感じです。
で、実際の授業前にもう一度みなおしをしてチェックテストに備える。
ほかにも自分なりに工夫を考えてやってみると良いでしょう。
とにかく、着手が遅れると、バタバタとやることになるので
頭にもよく入らないし、練習不足になるので身につきにくいということを忘れないで、
期限を早めに自分で設定して、終らせるよう意識して、工夫、チャレンジしてみてください!
1回でもうまくできたら、それがどんなに良いことか実感できるはずです。
では!!
倉敷校・前