『学問のすすめ』に書かれていること~顔つきを明るく!~
みなさんこんにちは!
KLCでは小学6年の受験生向けに面接練習会を実施します。
今日はそれに関係したお話しを。
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一万円札に描かれている人、福沢諭吉さんのことはみなさん知っているでしょうか。
彼の代表作『学問のすすめ』は、
明治4年(1871年。今から146年前)に第1編が発行され、5年後の第17編発行まで各編ともに20万部を超える売れ行きで、総計の売り上げは400万部に達したそうです。当時の日本の人口が約3000万人だったことを考えるとものすごいベストセラーだったと言えるでしょう。
その書き出し「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」というのはあまりにも有名ですよね。これは以下のように続きます。
「天はそうやって人を作ったのだから、人類みな平等のはずなのに実際は世の中には、偉い人、卑しい人、お金持ちの人、貧乏な人、幸せそうな人、不幸せそうな人・・・と色んな人がいる。これはなぜだろうか。
「・・・それは、その人が<学んだか、学ばなかったか>というただ一点の違いがこの結果を生み出しているのである」(それは学ぶと学ばざるによりけり)と。
学ぶことは本当に大切なんですね。
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さて、この『学問のすすめ』の最終編の第17編「人望編」に書いてあることをご紹介します。
「顔つきを明るくすること」とありまして、内容を簡単に書きますと、
「人の顔つきは、いわば家の門(入り口)のようなものだ。
広く人に交わって自由にお客さんを招き寄せるには、
まず門を開放して、玄関を掃除し、とにかく人を来やすくすることが大事だ。
人と交わるのに、顔色をやわらげようともせず、
偽善者(ええかっこしいの人)のまねをしてわざと難しい顔つきを見せたりするのは、
家の入り口にガイコツをぶらさげて、門の前に棺おけ(死んだ人が入る箱)を
置いておくようなもので、人は離れていき、よりつかなくなる。」
とあります。
人とのつきあいや自分の世界を広げたかったら、まず顔つきを明るくしなさということでしょうか。
この頃の近代日本は、鎖国していた江戸時代から明治になり開国して世界に仲間入りし、上のような考え方をひとつの支えとして、諸外国との外交を広め、大きな成長を果たしたのではないでしょうか。
学ぼう、成長しようとするなら、気難しい顔しないで「顔つきは明るくしなさい」と、福沢諭吉は言ったのですね。
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面接に限った話ではなく、テストでも、普段の授業でも、そしてスポーツの試合などでも同じです。
難しい顔、緊張し切った顔、暗い顔では、パフォーマンスは必ず落ちてしまいます。
やりたいこと(できるはずのこと)もできなくなり、
言いたいことも言えなくなってしまい、
せっかくのあなたの良さも出にくくなってしまいます。
今日の面接練習会に参加する小学6年生のみなさん。
そして受験本番で面接がある中3、高3のみなさんも、
<真剣さ>に加えて、福沢さんが言うような<明るさ>を持って望んでいきましょう!
明るさは前向きさです。
きっと面接官、試験官の心をひきつけ、運命を見方につける助けとなることでしょう!
(資料引用「小さな人生論」致知出版社)
倉敷校/前