ねえねえ、植物って酔うの?
皆さま
新年明けまして、おめでとうございます。
上田です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、御南校では冬期講習も終わり、みんな昨年以上に気合を入れて勉強してくれています。
新年1発目は、年末年始にたまりにたまった投稿に返事をしていこうと思います。
ではさっそく
ペンネーム「Liszt1851」さん(中2)からの投稿。
これは面白い質問ですね~。知的好奇心の香りがプンプンするぞ!!
普段からいろんなことに疑問を持っていないとできない質問だ。
こういう質問を、上田は待ってたぜ!!✨
まず、タイトルの「花も酔うの?」に答えよう。
結論から言うと、「花(植物)は酔わない」だ。
動物が酔っている様子をテレビで見たことがあるということだけど、それはその通りなんだ。動物は酔うけど、植物は酔わない。
じゃあこの、酔う酔わないの違いは何なのかな?
それは脳があるかないかの違いなんだ。
まずは、「飲んだお酒が体外へ排出されるメカニズム」を知ってもらおう!
①お酒を飲む。
②アルコールが体内に吸収される。
③すると血液中のアルコール濃度が上昇する。
④アルコールが肝臓に運ばれると、ADH(アルコール脱水素酵素)によって分解されアセトアルデヒドという物質が出てくる。
⑤アセトアルデヒドはAcDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって分解され酢酸が出てくる。
⑥その後、酢酸も分解され最終的に水と二酸化炭素になり体外へと排出される。
このようにして、摂取したアルコールは体外に出ていくんだ。
この肝臓の処理機能を上回るアルコールを飲んでしまうと、血液中に多量のアルコールが蓄積し、それが脳神経に作用することで次第に感覚がマヒしてくる。
→これが「酔う」ということです。
ちなみにお酒を飲んで顔が赤くなるのはアセトアルデヒドによって血管が拡張して血流量が増すからです。また、頭が痛くなる理由は主に2つあって、1つ目は拡張した血管が周囲の神経を圧迫すること、2つ目は拡張した血管から組織にでた水分(組織液)によって更に神経が圧迫されること。
これらが原因で顔が赤くなったり頭が痛くなるんだよ。
(学生のみんなは経験したことないと思うけどね~🍺)
以上のことから、
血管や脳(神経)のない植物は酔うことは絶対にありませ~ん!
次は、「葉っぱにアルコールをぬると元気になるよ」これって本当なの?
について答えよう。
結論
「たぶん元気にはならない。」
↓↓↓ここからは上田の考察です↓↓↓
①濃度70%程度のアルコールは殺菌作用が最も強いから、もしそれくらいの濃度を使用したら、植物表面を殺菌できてきれいになるかもしれないが、アルコールには脱水作用があるから、植物細胞の中の水分が抜けて、しおれてしまう可能性がある。→この場合、元気にはならない。
②アルコールが揮発する(蒸発する)ことによって植物自身の「蒸散」が活性化され、それに伴い、根からの水分や養分の吸収が増す。→この場合、元気になる。
このほかにも色々な可能性は思い付いたけど、どれも決定的証拠に欠けるので何とも言えません。
ただ、上田の中では①の説が有力。
ネットで調べても詳しくは分からなかったので、JA(農協)で働いている友人に質問してみました!
すると、、、
「おそらく脱水して枯れるんじゃない?そもそもアルコールなんて植物にぬったことないけど!(笑)」
と返事が来ました。
多数決の結果、「たぶん脱水してしおれる(枯れる)」が2人!それ以外は0人。なので質問に対する答えは
「たぶん元気にはならない。」としておこう。(笑)
もし、別の考え方があれば、ぜひ上田に教えてね!
色んな考えを出し合って、意見を交換しようぜ!!
今週は
ペンネーム「Liszt1851」さんからの質問に答えるのに体力を使い果たしたから、他のみんなの投稿には来週、竹本先生に頑張って答えてもらおう!(笑)
じゃあ、今日はここまで!!👋
御南校/上田