確かな変化、大きな成果を叩き出すには前向きな考え方が何よりも大事
こんにちは!庭瀬校/前です。
10月14日(土)の夜、仕事後に自転車で帰宅途中に歩道の植え込みに激突・転倒し、左鎖骨を粉砕骨折し、2週間入院しており、28日(土)から復帰しました。
たくさんの方にご心配、ご迷惑をおかけしてしまい、すみませんでした。
帰ってきたらちょうど秋期公開テストが終わったところで、まさに今、採点・集計している途中です。
前回の夏期講習のテストからグンと成績を上げた子もいれば、伸び悩んでいて自分の成績に満足できない子もいるようです。
そんな時期ですから、今日は人の成果(塾における「成果」とは成績のことですね)を上げるために大切なことについて書きますね。
自分の成績の「伸び」に満足できていない人はぜひ参考にしていただけたらと思います
◆人の成果を表す方程式
京セラという会社の創業者で、全国の経営者の教育を行う「盛和会」の主宰をされ、
後年JAL(日本航空)の経営再建の指揮を執り「経営の神様」と称された稲盛和夫(いなもりかずお)氏の有名な名言で次のようなものがあります。
<人の成果・成績>=<能力(技術・知識)>×<努力>×<考え方> で決まる。
というものです。
↑(参考)ダイヤモンドオンライン
能力とは知識や技術のことで、1~10のレベルがある。
努力も1~10のレベル。
ただし、考え方だけは、-10~+10のレベルがあり、マイナスからプラスの範囲となっています。
つまり、10の能力を持つ人:Aさんが10の努力をしても、考え方が-10だと、
その人の成果は、(10)×(10)×(-10)=-1000、マイナスになってしまいます。(成果が出ないということ)
一方、能力が3で努力も3の人:Bさんでも、考え方がプラス10だと、成果は(3)×(3)×(10)=90となり、先のマイナスの考え方の人よりも大きな成果を上げることになります。
私は過去に経営コンサルタントをやっていたり、全国の有名社長さんや各界で何かを成し遂げた人のインタビューをして記事にするという仕事をやっていたりした時期があり、成果を出した人と会ってお話を聞く機会をたくさん経験しました。 その経験からすると、まさに上の式=稲盛さんの言葉通りだと思います。
成功している人で、「世の中が悪い」とか「社員の働きが悪い」とか「どうせダメだ」などというマイナス思考、ネガティブ思考の人はただの一人もいませんでした。
成果を叩き出している人は例外なく、「いまの自分の成功があるのは人様のおかげ、仲間や社員に感謝、師匠に感謝、お客様に感謝。もっとがんばっていいものを世の中に提供していこう!」という前向きなプラス思考、ポジティブ思考の人たちばかりでした。世界のホームラン王の王貞治さんのインタビューに同席したこともありますが、とても謙虚な方で、人への感謝をたくさん口にされていたのがとても印象的でした。私は編集部の末席(一番下っ端の位置)にいましたが深々とお辞儀をしてくださり「どうもご苦労様です」と声をかけてくれ、鳥肌が立つほど感動したのを覚えています。
地域で評判の業績のいい会社の社長さんも例外なく社員や地域に対する感謝をお持ちで笑顔が多く、また会いたいなと思う、明るい方ばかりでした。
だからこそ、上の式に出てくる<考え方>がプラスであるかマイナスであるかこそが、その人の成果や、人生の成否明暗を分けるものだと思うのです。
どうでしょうか?前向きな考え方できているでしょうか?
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<人生を切り拓き、成功するために大切なこと>
人を牽引するリーダーとして、あるいはリーダーという立場でなくとも、
人生において幸せになる、なりたい自分になるために必要なものを何か一つだけ選ぶとしたら、
「情熱」
だと、私は思います。
稲森さんの若いころのお話を紹介しますのでそれを感じていただければ。
京セラ創業者、稲盛和夫氏の若い頃の話。
青年(いなもりさん)は地方の大学を卒業し、京都の会社に入った。
就職難の時代。青年の喜びは大きかった。
だが、それが色あせるのにさして時間はかからなかった。
会社は赤字続きで給料遅配(遅れて支払われること)も珍しくない。
これに対して労働組合は頻繁にストライキ(仕事をやらないで会社に抗議すること)を繰り返している。
青年はうんざりした。
同期の友人と語り合い、会社を辞めて自衛隊に入ることにした。
その手続きのために戸籍抄本を送ってくれと、実家に頼んだ。
だが戸籍抄本は来ず、長兄の手紙だけが送られてきた。
「働くところもないおまえを雇ってくれた会社になんの恩返しもせずに辞めるとは何事か」
長兄の叱責はズシンとこたえた。
「よし、この場こそ最高の場と思おう」
--そして青年は生活を一変させる。
会社に布団から炊事道具までを持ち込み、寝る間を惜しんで仕事に没頭した。
その努力は認められ、会社は数人の部下をつけてくれた。
こうして開発された製品に大手メーカーが注目、大量の注文が 舞い込むようになった。
そんな時期、賃上げを要求して組合は全面ストライキに突入。工場にはピケ(立ち入り禁止のロープ)が張られた。
だが、青年は仲間と会社に泊まり込み、仕事を続けた。作った製品は裏門の塀から取引先に手渡し、納品した。
そんな青年の行為は全組合員から非難、罵倒された。(なんでお前だけ勝手に仕事するんだ!?と)
青年は言った。
「私は会社の回し者でもみなさんの敵でもありません。
いまわが社で唯一黒字を出しているのはこの製品だけです。
この製品を止めたら、それこそみなさんの給料も払えなくなるのではないですか!?」
一歩も譲らない青年の姿勢。
これには組合幹部も心を動かし、ストライキ中も青年のチームだけは仕事の続行を黙認されることになった。
人が事を成す上で欠かせないものは、執念である。
努力は誰でもする。
その努力が執念と呼べるほどのものになって、事は成る。
その執念を生みだすもとは、仕事(勉強)に対する愛情と情熱だ。
偉大な愛情、情熱と、執念と言えるほどの努力。
これらが相まって初めて事は成る。
「成功者と不成功者の差は紙一重」と稲盛氏は言う。
その紙一重とは何か。
「不成功者には粘りがないのです」
松下電器(現パナソニック)創業者で稲盛さん同様「経営の神様」と言われる松下幸之助氏さんも言っている。
「失敗はありますよ。
しかし、成功するまで続けたら失敗はない。
成功とは、成功するまで続けることだ」
↑(参考)朝日新聞デジタル:今も響く松下幸之助のことば 創業百年、経営者も主婦も:朝日新聞デジタル
以前このブログでご紹介しましたが、100歳の時に、30年分の仕事の材料を買い込んだと言う
岡山県出身の彫刻家、平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)さんの言葉
実践 実践 また 実践
挑戦 挑戦 また 挑戦
修練 修練 また 修練
やってやれないことはない
やらずにできるわけがない
今やらずしていつできる
わしがやらねばだれがやる
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↑(参考)花田美術・東京
若き日の稲盛和夫氏のお兄さんの叱責。
自分の仲間が道を見失いそうになっている時、
このように毅然と、力強く、道を指し示せる人間でありたい。
ストの時、組合員に立ち向かった稲盛氏。
どんな時も、この稲盛氏のように、情熱と愛情を持って自分の使命を全うし、
周囲を巻き込み、牽引できる人物でありたい。
理想に向かう燃えるような情熱と、それが生み出す行動力が仲間の心を熱くする。
どんなときも、燃えるような情熱を宿したリーダーでありたい。
成功とは、成功するまで続けること。(松下幸之助)
やってやれないことはない。
やらずにできるわけがない!
いまやらずしていつできる!
わしがやらずに誰がやる!(平櫛田中)
誰が言っていることもその人たちの仕事に関するものですが、みなさんが頑張っている勉強におきかえてもまったく同じだと思います。
宿題の解きなおしを4回も5回もやる子もいれば、1回しかやらない子もいます。解答をノートに写して終わりという子もいます。
回数の問題ではありませんが、自力でスラスラできるまで粘り強く反復練習できるかどうか。
点数はその粘りにかかっているのです。
その粘りを産むのが情熱。
その情熱を引き出すのが愛情であり、愛情の元となるのが「前向きな考え方」という訳です。
スポーツの世界でも輝かしい成績を出した人のインタビューを思い出してください。どの人もサポートしてくれた人への感謝、そして次の大会や未来に向けての前向きな言葉を口にしているでしょう。
庭瀬校の先生たちはみなさんの勉強に対する考え方がプラスになるよう、みなさんをサポートしています。
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いまみなさんが置かれている環境も色々あると思います。頑張ってもなかなか成果が出なかったり、自分の頑張りを認めてもらえなかったり、勉強に集中しにくい環境だったり。でもそれらを言い訳にしてはいけませんよ。それがマイナスの考え方です。
自分にとって完璧な環境なんて、人生にはそうそうありませんから。
でも、
「よし、いまこの場こそ、自分にとって最高の場なのだ!と前向きに考えて、できるまで粘り強く頑張ろう!」と思えたら、考え方が前向き、プラスになり、みなさんの成果をぐっと押し上げてくれることでしょう。
庭瀬校 前