ある生徒と先生の話(縁を生かす)

2023年12月17日庭瀬校

こんにちは! 庭瀬校の前です。

先週の庭瀬校のブログでは、たくさんの生徒の写真を紹介していました。
いろんな生徒がいます。それぞれがそれぞれの歩幅で頑張っている風景が伝わったのではないでしょうか。

頑張っている人の姿というのは、本当に胸を熱くし、応援したくなるものです。

いちばん大事なのは、「いまの位置(成績)がどうか」よりも「前に向かってがんばっているかどうか」だなと再認識しました。


さて今回は、ある先生と生徒のお話を紹介します。

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『縁を生かす』

その先生が五年生の担任になった時、
一人、服装が不潔でだらしなく、
どうしても好きになれない少年がいた。

中間記録に先生は
少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

ある時、少年の一年生からの記録が目に止まった。
「明るくほがらかで、友達が好きで人にも親切。
 勉強もよくでき、将来が楽しみ」
とある。

間違いだ。他の子の記録に違いない。

先生はそう思った。

二年生になると、
「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」
と書かれていた。

三年生では
「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」

三年生の後半の記録には
「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」
とあり、


四年生になると
「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」


先生の胸に激しい痛みが走った。

だめと決めつけていた子が突然、
深い悲しみを生き抜いている生身の人間として
自分の前に立ち現れてきたのだ。


先生にとって目を開かれた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?
 わからないところは教えてあげるから」

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、
少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。

授業で少年が初めて手をあげた時、
先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていた。

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クリスマスの午後だった。
少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
あとで開けてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。

先生はその一滴をつけ、
夕暮れに少年の家を訪ねた。
雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、
気がつくと飛んできて、
先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

「ああ、お母さんの匂い!
 きょうはすてきなクリスマスだ」

六年生では先生は少年の担任ではなくなった。
卒業の時、
先生に少年から一枚のカードが届いた。

「先生は僕のお母さんのようです。そして、
 いままで出会った中で一番すばらしい先生でした」

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それから六年。またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。
 僕は五年生で先生に担当してもらって、
 とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって
 医学部に進学することができます」

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十年を経て、またカードがきた。

そこには先生と出会えたことへの感謝と
父親に叩かれた体験があるから
患者の痛みがわかる医者になれると記され、
こう締めくくられていた。

「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。
 あのままだめになってしまう僕を
 救ってくださった先生を、神様のように感じます。

大人になり、医者になった僕にとって
最高の先生は、
五年生の時に担任してくださった先生です」

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そして一年。
届いたカードは結婚式の招待状だった。

「母の席に座ってください」

と一行、書き添えられていた。

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たった一年間の担任の先生との縁。
その縁に少年は無限の光を見出し、
それを拠り所として、それからの人生を生きた。
ここにこの少年のすばらしさがある。

人は誰でも無数の縁の中に生きている。
無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。


大事なのは、与えられえた縁をどう生かすかである。

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『心に響く小さな5つの物語』より
https://online.chichi.co.jp/item/872.html

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ダメな人/ダメな子なんていない。
可能性のない人/子なんている訳ない。
大人が、ダメだと決めつけてしまう考え方があるだけ。


あとは、子供自身のやる気、モチベーション。
「よし、がんばろう!」「楽しい」と思えるか、
あるいは
「やりたくない。がんばりたくない」「つらい」と思ってしまうか。



実際の教育現場では、上の話のように心癒されるエピソードだけで進むはずはなく、一人の子だけにつきっきりになるのは難しかったり、優しい声かけだけではなく時には厳しい指導をしたり・・・うまく行かないことが毎日のようにあるのが現実です。

誰に対しても温かく、話した生徒を見違えるように元気にしてしまう松浦校長を見ていると、「自分はまだまだだ」とつくづく思います。

「縁の大切さ」と「人の可能性は無限であること」を常に肝に銘じ、この先生のように生徒が前向きなやる気を出せるように、その人生に良い影響を与えるような関わり方ができればと心から思います。



一生懸命がんばるからこそ、感動がある。
前向きだからこそ、がんばれる。  
       

庭瀬校 前

小学5年生受験クラスの子たち。
みんな素直ですごいがんばりやさんです。

小学6年受験クラスの子たち。
受験まであと1ヶ月となり、授業がない日もほとんど毎日自習室に来てがんばっています。
がんばれ!自信もっていこう!
(写真は、KLC岡山校に面接練習会に行ったときの帰り)

小学4年の子たち。
本当に素直でいい子たち。これからが楽しみだね。