お母さんの料理

2024年6月25日庭瀬校

タイトルにまつわる話は後ほど…
先に連絡事項です。

今日は第1回英検の合格発表の日でした。
庭瀬校では60名超の生徒が受験して、約9割の合格者が出ました!


本当におめでとう!!
2級・準2級・3級合格者はこのあと2次試験が控えていますが、
6/30(日)・7/7(日)に庭瀬校新館で面接練習を実施します(無料!)


詳細は合格者へコミルで送信しておりますのでご確認下さい。

英検1級のゆうじ先生が面接官となり、様々なアドバイスを行ってくれるので、自信をもって面接に臨むことができますよ

スケジュールを調整してぜひ参加しましょう。


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こんにちは。庭瀬校・前です。

昨日日曜日は、店先に書かれたメニュー(写真右の黒板)に目がとまり、一人イタリアンしました。

↑店名はナイショ。(撮影許可はいただきました)

↑アンティパスト(前菜):タコのマリネのお酢加減や、エビのトマトソースなど、どれも絶妙で深い味わい。

↑子羊のグリル(ラムチョップ):店先のメニューに書かれたこれが食べたくて入店しました。素材(羊)の鮮度と絶妙な火の通り具合に加えて、添えられたバルサミコ酢ベースのソースの複雑な味わいは繊細な工夫が凝らされたもの。散らされたバジルも心憎いです。

↑ジェノベーゼ(バジル味)のカッペリーニ(極細冷製パスタ):上に乗ってるトウモロコシがほとんど生なのに、驚くほど柔らかくとても甘いのです。シェフ聞いたら、やはり以前知人からいただいた岡山県産の特別なとうもろこしでした。

↑カウンター席のおかげで間近に見ることができたシェフの手際の良さと真剣なまなざしに目が釘付けになりました。許可をもらって撮影させていただきました。
よほどうなりながら食べていたのでしょう。(笑) 帰り際にはシェフが名刺を渡してくれ「また来てください」と、ほぼ満席で忙しい中、手を止めて見送りまでしていただきました。(照)




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私の食レポが今回の主旨ではありません。(笑)
ここからが本題です。


■お母さんの料理
シェフの姿を見ながら料理をいただいて、亡き母の手料理を思い出しました。
私の母はイタリア料理が作れた訳ではまったくありません。ごく普通の家庭料理でしたが、本当に色々なものを私たち兄妹弟が喜ぶように料理してくれたな…と。

なんでもっと感謝の言葉を口にしなかったのだろうと。



さて、生徒のみなさんに質問です。

お母さんの料理をどんな風にいただいていますか?




『わーい。大好きな〇〇だー』『おいしー』
とか
『あ、これ苦手なもの…』『きらーい』(例えば、ある種の野菜とか魚とか出たとき)
とか?

これでは、少しザンネンです。


そこで私からの提案です。

ただ「好き」、「嫌い」、「おいしい」、「苦手」とかだけでなく、

もっと考えながらいただいてみませんか。

たとえば、、、

『この味付けは、どうやって作ってるのだろう』
塩、砂糖、しょうゆ、みそ、みりん、酢、ダシの素、酒、マヨネーズ、中華スープの素、しょうが、にんにく、豆板醤、甜面醤、……などなど、調味料って無数にありますよね。それらをどんな風に混ぜて作っているのでしょうね。
きっと多くの人が考えたこともないのでは?


とか、


『今日の献立は、なんでこれなんだろう?』
お母さんのどんな意図やどんな工夫が込められているのでしょうね。
なぜあなたが苦手な食材(野菜とか魚とか)が含まれているんだろうとか、
焼いているのか、茹でているのか、なぜそういう調理法なんだろうとか、
素材の切り方はどうしてこの大きさでこの形、この量になっているのだろうとか、
「今日のお味噌汁の具は昨日と違うな」と思うと、実はいろんなバリエーションがあることに気づくでしょう。
「苦手な魚(秋にサンマ)が出てきたからお母さんに怒った!」と言っていた生徒さんもいました。これはダメです。


そして
『一体準備にどのくらいの時間がかかったのだろう』・・・とか。




自分で思いつかなかったら、お母さんに直接聞いてもいいと思います。
お手伝いするのはなおいいです。
どんなに大変か知ることができるでしょう。


お母さんの料理が毎日出てくるのが当たり前と思ってはいけませんよ。
ごはんが出てこなかったら、みなさんは1、2週間も生きられないのだから。

バランスの良い食事は、理想的な体形の維持や集中力の持続、健やかな成長に役立っているのですよ。
食事が身体を作っているのですから当たり前ですね。どれだけありがたいことか。





さあ、
全神経を集中させて、

目の前の料理に込められた意図や工夫に思いをめぐらせながらいただきましょう。


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それができたら、、、話は変わりますが、
お母さんが「勉強してるの?」とか「宿題終わった?」と声をかけてくれたとき、
「うるせー!」とか「そんなの分かってるよ#」などと、失礼な返事の仕方は軽々しくできなくなるはずです。


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さらに話は変わりますが、
以前このブログで書いた、初見の問題や入試問題、難問に対する対応力(オープンスキル)とは、この【料理の意図を汲み取る思考】と通じると私は思うのです。


この問題が出された意図は何なのか?
出題者は何を聞きたい/何を気づかせたいのだろうか?


「難しい」「意味/解き方が分からない」「この問題キライ!」とか言っているうちはまだまだ・・・。(笑)





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その料理が作られた、目に見えぬ過程(プロセス)に思いを巡らせながら集中して向き合う。

これは、守られている側、これから成長する側の【人間学】と言えるかもしれません。


ぜひやってみてください。
では!



庭瀬校 前