「やる気が出ない」は当たり前!親が“仕組み”で支える学習習慣のつくり方
「やる気が出ない」は当たり前!
だからこそ親は“勉強する仕組み”をつくってください
こんにちは。KLCセミナーです。

「やる気がない…」その一言に、イライラしたことはありませんか?
「また今日も“やる気ない…”の一言でダラダラしているわが子」
「勉強しなさいって言ったら、“今やろうと思ってたのに!”と逆ギレ…」
そんな経験、保護者の方ならきっと一度や二度ではないはずです。
でも、ちょっと安心してください。実はそれ、子どもが特別ダメなのではなく、“脳の仕組み”として自然なことなのです。
やる気が出てから動く?――脳はそんなふうにできていません
多くの人が「やる気が出たら行動する」と思いがちですが、
脳の構造的には、まったく逆です。
実際には、行動したから脳がやる気モードに切り替わるという順番なのです。
🔍「作業興奮(さぎょうこうふん)」という脳の仕組み
脳の「側坐核(そくざかく)」という部分が関係しています。
ここは、作業を始めて数分後に活性化し、やる気や集中力を高める働きをします。
つまり、机に向かって鉛筆を持ち、少しでも問題を解き始めると、
この側坐核が刺激されて「やる気スイッチ」が入るのです。

🔍「淡蒼球(たんそうきゅう)」という“行動開始の司令塔”
さらに重要なのが、脳の奥深くにある「淡蒼球」という部位。
ここは、「今動くべきかどうか」を判断し、行動の開始を司令する役割を担っています。
この淡蒼球が反応するためには、
- 決まった時間に行動する習慣
- 明確な指示やルール
- やらないと困る、という状況
こうした外的な“きっかけ”が必要です。
ただ「やる気出して」と言われただけでは、淡蒼球は動かないのです。
親の役割は、「やる気を出させること」ではありません
多くの保護者が誤解してしまいがちなのがここです。
「どうすれば、うちの子にやる気を出させられるんだろう?」
でも、安心してください。
やる気を出させようとしなくて大丈夫です。
必要なのは、「やる気があってもなくても、やる」という環境をつくることです。
親ができる「行動のスイッチ」は、感情ではなく“仕組み”です
子どもが動かないとき、気持ちで動かそうとしても、長続きしません。
むしろ、次のような割り切ったスタンスの方が、ずっと効果があります。
✅ 家庭で今すぐできる「タイマー学習法」
「うちの子、全然やる気がないんです…」というときほど、おすすめなのがタイマー学習法です。
やり方はとてもシンプル。
・タイマーを3〜5分にセットする
・音が鳴るまでは、手を止めずに集中する
たったこれだけです!
人の脳は、「短い時間でも始めればやる気が出てくる」ようにできています。
タイマーの“カウントダウン”は、脳のスイッチを入れる非常に有効な手段なんです。
この方法については、別の記事で詳しく解説しています👇
▶ タイマー学習法で「やる気ゼロ」からのスタートを!
✅ これだけは守りましょう!
- 毎日同じ時間に、机に向かわせましょう!
- 何を言われても、その時間は“勉強する時間”として譲ってはいけません!
- 勉強に関しては、親はめんどくさい存在でいてください!ルールを守らせる係として割り切りましょう!
「そんなこと言っても嫌がるし…」と思われるかもしれません。
でも、子どもの脳は、“やる気”よりも“ルール”や“リズム”に従って動きます。
親が「淡々と、めんどくさく、でもブレずに」関わること。
それこそが、学習を生活の一部にしていく最短ルートなのです。

「やる気に任せる学習」は、運任せになってしまう
もし、子どもが「やる気があるときだけ勉強する」まま成長したら――
大人になっても、「気分が乗らないからやらない」「やる気が出ないから後回し」
そんな行動パターンが染みついてしまいます。
だからこそ今、「やる気じゃなくてもやる」が当たり前になる仕組みづくりが大切です。
まとめ:やる気を待つのは、もう終わりにしませんか?
「やる気が出るまで待つ」のは、卒業しましょう。
その代わりに、親が“仕組み”をつくり、“時間”を守り、“ルール”を貫く。
親が“めんどくさい存在”でい続けることで、
子どもは「やる気がなくてもできる」力を身につけていきます。
KLCセミナーは、その一歩一歩を、しっかりと受け止め、仕組み作りのお手伝いをさせて頂きます。
ご家庭で難しい場合は、塾の自習室を利用して頂くのもよい手です。
先ずは当塾のスタッフにお声かけください!
ご一緒に“行動のスイッチ”を守り続けていきましょう。