信州大学工学部の合格体験記(S.Mさん)
これから推薦型選抜に挑戦する後輩には、教科書に書かれている定義や原理をしっかり理解し、なぜそうなるのかを説明できるようにしておくことを勧めたいです。
私が信州大学工学部工学科(環境エネルギー材料コース)を志望したのは、環境問題の解決に科学の立場から貢献したいと考えたからです。高校で物理や化学を学ぶ中で、身の回りの材料やエネルギーが社会や環境に与える影響に関心を持つようになりました。特にSDGsの「海の豊かさを守ろう」をきっかけに、環境汚染や資源利用の問題を自分事として捉えるようになり、材料や環境を横断的に学べる信州大学の教育・研究に強い魅力を感じました。
高校では課題研究に力を入れ、研究発表コンテストに出場しました。結果として奨励賞を受賞することができましたが、成果以上に学びが大きかったと感じています。研究内容を正確に理解することはもちろん、限られた時間の中で「何を研究し、何が新しいのか」を相手に分かりやすく伝える工夫を重ねました。また、実験装置を自作し、試行錯誤を繰り返した経験は、研究に向き合う姿勢や粘り強さを養う貴重な機会となりました。
面接は個人面接で、面接官は4名、時間は20分でした。志望理由に加え、ボランティア活動や高校で印象に残った化学実験、課題研究の内容について質問されました。文化祭の実行委員として活動したことや、学校周辺の清掃活動に取り組んだ経験については、自分なりに「なぜ行動したのか」「そこから何を学んだのか」を意識して答えました。課題研究については、結果だけでなく、研究の背景や工夫点、うまくいかなかった点とその改善について説明することで、主体的に取り組んできた姿勢を伝えることを心がけました。
口頭試問では、化学の基礎理解が問われました。ブレンステッドの酸・塩基の説明、硫酸イオンの酸化数、化学平衡と温度の関係、酸の性質の比較、構造異性体の数と名称など、教科書レベルの内容を正確に説明できるかが重要でした。問題はすべて紙で配布され、各設問に限られた時間で答える形式だったため、日頃から定義や基本事項を曖昧にせず整理しておくことの大切さを実感しました。
選抜全体を通して強く感じたのは、「特別なこと」よりも「基礎を正確に理解し、自分の言葉で説明できるか」が評価されているという点です。研究や活動の規模よりも、そこにどう向き合い、何を考え、どう成長したのかが問われていました。
これから推薦型選抜に挑戦する後輩には、教科書に書かれている定義や原理をしっかり理解し、なぜそうなるのかを説明できるようにしておくことを勧めたいです。また、自分の経験を振り返り、「その経験から何を学んだのか」を言語化しておくことが、面接で必ず力になります。挑戦する姿勢を大切にし、自分の歩んできた過程に自信を持って臨んでください。
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