語彙力や表現力の低下とSNSの影響!子供たちの表現力が大ピンチ⁈
こんにちは、皆さん!今日は、最近特に耳にするようになった、子どもたちの語彙力や表現力が低下していることについてお話しします。特に、SNSやインターネットの影響が大きい今の子どもたちにとって、この問題はとても重要です。
ネットやSNSの影響
最近の子どもたちは、スマートフォンやタブレットを使ってSNSやインターネットをよく利用しています。例えば、LINEで友達とチャットしたり、Twitterに投稿したり、YouTubeにコメントしたりと、デジタルな世界で過ごす時間が増えています。SNSでは「うぜー」とか「ヤバい」といった簡単な言葉が多く使われていますが、これらの言葉は便利な反面、語彙力や表現力を低下させることがあります。
例えば、友達に「うぜー」と言うだけで済ませると、その気持ちや背景が伝わりにくくなります。「今日は学校で友達に無視されて、すごく嫌な気持ちになった」と言うことで、自分の気持ちを具体的に伝えることができます。しかし、簡単な言葉ばかり使うと、もっと豊かで多様な表現を使う機会が減ってしまいます。
その結果、文章を書くときや話すときに、適切な言葉が思い浮かばず、伝えたいことがうまく伝わらないことがあります。例えば、作文の課題で「今日は楽しかった」とだけ書くのではなく、「今日は友達と公園でキャッチボールをして、初めてホームランを打てたのでとても嬉しかった」と書くことで、具体的な情景や感情が伝わりやすくなります。こうした表現力の不足は、国語の成績にも影響を与え、コミュニケーション能力全般の低下にもつながります。
読書離れとその影響
さらに、子どもたちの読書離れも問題です。デジタルデバイスが普及したことで、本を読む時間が減り、代わりに動画やゲームに時間を使う子どもが増えています。例えば、通学中にスマートフォンでゲームをしたり、家でYouTubeを長時間見たりすることが多くなっています。
読書は語彙力や表現力を高めるだけでなく、想像力や集中力を育てる効果もあります。例えば、「ハリー・ポッター」シリーズを読むことで、魔法の世界やキャラクターの感情が頭の中で鮮明に描かれます。この過程で、新しい言葉を学び、複雑な感情を理解する力が養われます。しかし、読書の機会が減ると、これらの能力が十分に育たないまま成長してしまうことが心配です。
さらに、学校での読書感想文や作文の課題が昔に比べて少なくなっていることも、子どもたちの語彙力低下の一因となっています。以前は、読書感想文や作文を書くことで、自分の考えや感情を整理し、言葉で表現する練習をたくさんしていました。しかし、こうした課題が少なくなると、文章を書く機会が減ってしまい、論理的思考力の低下を招くこともあります。
例えば、読書感想文を書く際には、「この本を読んで何を感じたのか」「なぜそう感じたのか」を考えることが求められます。このようなプロセスを通じて、自分の意見を論理的に構築し、他人にわかりやすく伝える練習を積んでいきます。しかし、こうした機会が減ってしまうと、日常的に自分の考えを整理し、文章にする習慣が身につきにくくなります。
読書を通じて多くの言葉や表現に触れることは、国語力の向上にとても重要なんです!物語の中で出会うさまざまな状況や感情は、子どもたちの心を豊かにしますし、深い理解力を育てます。例えば、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだなら、子どもたちは友情や自己犠牲といったテーマに触れることになり、感受性が豊かになる可能性があります。
子どもたちに再び豊かな言葉の世界を取り戻せ!夏期講習「すごい読書会」
SNSやインターネットの多用、そして読書離れは、子どもたちの語彙力や表現力の低下に大きな影響を与えています。しかし、ゲームやSNS、YouTubeを生活の中から排除することは現実的ではありませんし、取り除いたからといって、読書が増えるわけでもありませんね。大切なのは、現代のこういった状況を理解し、子どもたちが多様な表現を学び、読書の楽しさを再発見する機会を与えることだと、私たちKLCセミナーは考えています。
2024年の夏期講習では、読書を探究する講座「すごい読書会」を開講します。課題文の時代背景を学び、文中の出来事や登場人物の心情を考察します。考察した内容は、ディスカッションで理解を深め、最後に読書感想文を書きます。ぜひ、ご参加ください。お待ちしております。