学びの意味

2015年12月8日岡山校

岡山校中学部担当の大山です。 いよいよ12月に突入し、2015年も残りわずかになりました。冬期講習も目前に控え、受験期の始まりを実感し、一層身の引き締まる思いです。 私、通常授業では小・中・高の国語、小・中の社会を中心に授業を担当しております。しかし、この2学期間は授業とは別に、大学受験の推薦入試に向けた「志望理由書」や「小論文」の添削依頼が例年多く寄せられます。この12月に至るまで今年も多くの文章を添削してきました。国語や社会といった指導も、多くの気づきと反省、そして自身の教化を伴います。けれども、この授業外の添削指導ではまた次元の違う発見があります。今日はこの発見について少し述べてみたいと思います。 文章の中では受験生たちがそれぞれの視点で、自分の来し方と向き合い、必死に行く末を見定めようとしています。言わずもがなですが、スラスラよどみなく進むことはありません。自分が何を大学で学びたいのか、なぜそれを学びたいのか、それによってどのような未来を拓くのか。これらの問いを自分自身に投げかけ、曲りなりにも言語化していく思考は本当に時間と労力を要します…。これは大仰な表現ではなく、「自分の人生」と向き合う貴重な経験だと思います。 もちろん志望する学科は様々ですが、指導する上で共通の言葉を必ず投げかけます。それは「何かを学ぶ意味は他者との関わりの中にある」という言葉です。自己PRの骨子となる「どうしてこの大学か」「学ぶことによってどうなりたいか」が明確に表現できない受験生たちが困るのは確実にこのポイントです。「自問自答」だけでは語り尽くせないということにまずは気づかねばなりません。これまでの自分は家族や友人などからどのように支えられてきたか、どんなときに他者から感謝されたことがあるか、これからどのような手段で他者の支えになりたいか。 文章表現の巧拙は別として、「他者と自分」という視点に立てた受験生はしっかりと記述を完成させていきます。そして正解のない問いに対して「自信」をもって答えられるようになっています。社会から見れば高校生とはまだ「素材」の段階です。ただこれらの考察をもって「何になる素材」なのかという問いに一定ラインの答えを出すことが求められています。これは推薦入試に臨む臨まざるに関わらず、大学生にならんとする人たちには間違いなく必要な考察だと思います。 大変長くなりました…。普段こんなことを考えながら受験指導に携わっております。 このKLCセミナーは小・中・高一貫の指導が狙いです。小学生のうちから論理的に事象をとらえ、理解し、表現していく力をつけることを目的としています。そして大学受験に臨む段階でその力を完成させることがゴールです。 さあ、今年の勝負も目前です。セミナー生の皆さん、最後まで自分と向き合いきって、最高の結果を手にしましょう。最後まで全力で我々もサポートします!! 最後に、プライベート情報を少しだけ…。 我が家の2歳5ヵ月になる怪獣は無類の電車好きでして、この休みに東山にあります「岡電ミュージアム(まだ部分的な営業)」を満喫して参りました。温かみのある室内で、カフェらしきものもこれからできるようです。みなさんも訪れてみてはいかがでしょうか。↓ 岡山校 大山 岡電写真 岡電律