英語に悩むあなたへ
こんにちは。高校生は今、生徒面談を実施中なんですが、気になることがあったので書きます。
みなさんは英単語を覚えるとき、どうやって覚えますか?
ある生徒が面談時に英単語を「字面」で覚えているといっていました。もちろん
スペルを覚える必要があるので字面で覚えるのは間違っていないのですが、
その生徒は本当に字面「だけ」を覚えていたのです。つまり英単語の発音を
全く意識せず、ただアルファベットの羅列として記憶していたのです。例えば
severeという単語をs・e・v・e・r・eという無秩序な暗号のように覚えていて、
それを「シヴィア」と発音することを知りませんでした・・・・・。
もはや暗記したことがあっぱれです。これでは円周率を覚えるのと何ら変わりません。
その努力は褒めてあげたいところですが、これはかなり残念というか、効率の悪い覚え方です。
英語を「技能」として身に着ける
岡山校のT先生いわく、英語をマスターする一番の方法は「外国人の恋人を作ること」ですが、作れるかどうかはともかくとして、自分もこれには同意見です。なぜなら英語は言語だからです(当たり前ですが)。
「英語の4技能化」という言葉が叫ばれて久しいですね。みなさん(特に高校生)はすでに知っていると思います。いわゆる「読む・書く」に加え、「聞く・話す」ができるようになりましょうという話です。ただここで私が注目したいのは「技能」という言葉です。みなさんは英語を「勉強」だと思っていませんか。参考書を読んで、問題を解いて、テストで高得点をとる、「学科」だと思っていませんか。もちろんそれは間違いではないのですが、本来英語とは言語であり、日常使うものです。自転車に乗ったり、包丁を使って料理したり、そういったことと同じ「技能」ですよね。じゃあみなさんは自転車に乗るとき参考書を読みましたか?そんなことしませんよね。多少誰かからアドバイスをもらいながら、自分で練習を繰り返したと思います。英語はそれと似ています。
英語は体で覚えましょう
自転車の乗り方や包丁の使い方と同じように、英語は体で覚えるものです。手で書いて、目で見て、口で発音して、耳で聞いて覚えるものです。それがそのまま4技能になります。実は英語ができる人は初めからそれを無意識に実践しているのです。そして英語を技能として捉えています。冒頭に紹介した生徒のように覚えている人って意外といるのではないかなと思います。今からでも英語を体で覚えましょう。私もたまに授業で話しますが、英語は本来自習室なんかで勉強してはいけません。というかできません。なぜなら声に出して読むからです。頭ではなく、全身に染み渡らせるように覚えましょう。
日常の風景に英語を探しましょう
最後に、皆さんせっかく英語を勉強しているのですから日ごろから英語に敏感になってください。
何年か前に中学準備講座でcookという単語は「料理する」という意味だよ、と教えたときに、「あ、だからクックパッドっていうんだ!」と感動して叫んだ生徒がいました。今でも鮮明に覚えています。良い経験をしているな、と思ったからです。こういう感動を味わいながら勉強できる人は英語が格段に伸びます。私自身、日常の何気ない場面から様々なフレーズを覚えました。感嘆文はバラエティ番組から学びましたし、仮定法だって子供の時に流れていたテレビコマーシャルで覚えました。もちろん机で勉強もしますが、普段見慣れている風景に英語を学ぶ機会はあるのです。英語を好きになってほしいとは言いません(なっていほしいけど)、ただ英語はもっと身近なものだよということをわかっていただきたいです。
駅の広告やテレビやネットに英語はあふれています。そういうものと日ごろの英語学習を結び付けられたら勉強がもっと楽になりますよ。
岡山校 辻