小中学生の保護者のみなさまへ「学び方」の変化
新しい教科書の変化のポイントは、「主体的・対話的で深い学び=アクティブ・ラーニング」へ導くしかけが施されているところです。
具体的にどのようなしかけがあるのかというと、まず、単元内容のゴールを明確にしています。
各学年各単元の最初に、何を学ぶのか、その単元を学ぶことでどんなことができるようになるのかを具体的にあらわしています。
子どもが学習していて困るケースに、「いま、なんの勉強をしているのだろう?」と、自分の行っている学習が何なのかわからなくなることが挙げられます。
新しい教科書では、学習中の単元の冒頭ページを見れば、何の学習をしているのかを確認することができます。
次に、生徒同士が話し合いながら学習を進めている様子や、問題の「見方・考え方」をキャラクターが示す場面がたっぷり取り入れられています。
子どもたちも、将来、他の人と話し合いながら問題解決をしていくことが望まれるシーンに出会うでしょう。
そのときに、自分の意見を発信したり、他の人の意見(自分とは異なる意見)に耳を傾けたりする力が必要です。
新しい教科書では、その力を自然と意識できるようにつくられています。
そして、新しい教科書は、学んだ内容から自ら考え、判断し、表現するという発展的な内容も盛り込まれています。
デジタル化された現代では、私たちは日々大量の情報にさらされています。
多くの情報の中から、課題解決に向けた情報を取捨選択する力が必要なことはもちろん、その情報から自分の意見を作り上げ、アウトプットすることが必要です。
新しい教科書の登場により、入試問題も変化していくでしょう。
新傾向にいち早く対応していくためには、やはり情報収集は欠かせません。
情報の取捨選択能力は、子どもだけでなく、子どもを取り巻く大人たちにも求められる力といえるでしょう。