英語が通じる国ファイル⑥ 「南アフリカ共和国」

大元校

世界中の多くの国で話されている「英語」。英語を使うことで様々な国の人たちとコミュニケーションをとることができます。今回はアフリカのこちらの国を紹介します。

英語が通じる国ファイル⑥ 「南アフリカ共和国」
<基本情報>
・正式名称:南アフリカ共和国 Republic of South Africa
・面積:約122万km2(24位)
・人口:約5778万人(26位)
・首都:プレトリア
・かつてはオランダやイギリスの植民地であった→1910年に独立
・「アパルトヘイト(人種隔離政策)」という、白人が黒人や混血などの有色人種を差別する政策がとられていたが、1991年に撤廃
・アフリカで最も工業化が進んだ国
・金やダイヤモンドなど鉱産資源が豊富

<南アフリカ共和国はどんな国?>
・アフリカ大陸の最南端、インド洋と大西洋を結ぶ重要な地に位置する。太陽の国と言われるほど年間を通じて晴天の日が多く、全体的に気候は温暖。また、2000m級の山脈、砂漠と森林、高原と平野など多様な地形と気候を反映して、動植物の宝庫でもある。
・多人種社会で、多様な文化が共生するため、「虹の国(レインボーネイション)」と呼ばれる。1994年に初めて全人種参加による総選挙を実施し、黒人のマンデラ議長が大統領に選出されて国民統一政府が発足した。
・国旗の由来は、黒人解放を指導したアフリカ民族会議の旗、旧宗主国のオランダとイギリスの国旗の色を基本に配色している。赤は黒人解放運動で流された血、青は空と水、緑は農業と森林資源、黄は鉱物資源、黒は黒人、白は白人を表す。横Y字型は勝利のVで、あらゆる民族と文化が共に繁栄するという理想を表している。
・アフリカ大陸最南端の岬、「喜望峰」がある。英語名は「Cape of Good Hope」で日本語に直訳すると「希望岬」となるが、Capeが「峰」と訳されたのは誤解によるもの(ホープを音で「峰」と訳したと思われる)と考えられ、Good Hopeが「喜望」と訳された理由は不明である。比較的早い時期に日本に存在が知られ、かつ、直訳できる地名であった事により漢字の地名表記になっていると言われる。
・英語圏であるとされる南アフリカであるが、実際には英語はおもにヨハネスブルクやケープタウン、ダーバンを代表とする大都市の人たちが中心で、現地では英語以外の現地の言語も多く話されている。
・南アフリカ発祥の地として“マザーシティ”の愛称を持つ港町「ケープタウン」は、世界で最も美しい街の一つ。英語を学べる私立の語学学校は、ケープタウンに集中している。ケープタウンへの留学生はアフリカ諸国やドイツからの留学生が多い。ヨーロッパ的な雰囲気が感じられるリゾート地なので、リラックスして英語学習ができる。
・南アフリカ共和国ではペンギンを見ることができる!ボルダーズ・ビーチにはアフリカペンギンが生息しており、ペンギンが最も集中しくつろいでいるビーチまで遊歩道があり、間近で見ることができる。
・南アフリカでサファリといえば真っ先に思い浮かぶのが「クルーガー国立公園」。運が良ければ、一日で「ビッグ5(バッファロー、ゾウ、ライオン、ヒョウ、サイ)」に会えるかも。
・スポーツではサッカーが人気が高く、2010年にはアフリカ大陸初となるFIFAワールドカップが開催された。また、ラグビーも人気で、世界ランキング上位の強豪国の一つ。
・多民族国家であるため、世界各国の料理が味わえる。一般的な食事は英米風で、休日には「ブライ」と呼ばれるバーベキューを楽しむ。野菜や豆をたくさん入れた煮込み料理が伝統的な家庭料理。
・南アフリカ出身の有名人は、女優のシャーリーズ・セロンがあげられる。
・日本の武道の愛好者は意外に多く、空手、柔道、柔術、相撲、剣道、沖縄古武術等の協会が存在して、日本の本部と交流している。空手協会は、黒人居住地区(タウンシップ)でも青少年育成の一環として教えられている。
・現存する最古のアフリカ大陸の地図の一つが日本にあると言われている。「混一疆理歴代国都之図」と呼ばれるこの地図は、元々1402年に朝鮮使として明に派遣された金士衡という官僚が入手したもので、豊臣秀吉が文禄・慶長の役(1592~98年)の時に日本に持ち帰り、その後、西本願寺歴代宗主の蔵書として保存され、現在は、龍谷大学に保管されている。