人間は、気づくまで気づかない

2024年6月14日庭瀬校


人間は、気づくまで気づかない生き物である。


何に気がつき、何に気がつかないのでしょう。

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同じ教科書に触れて、同じ授業を受けても、
そこから学んで伸びる人と、伸びない人がいます。

一生懸命勉強したり、必死で仕事して、
成績が上がる人と、頑張っているのになぜか成績が上がらない人がいます。



・・・不思議だと思いませんか。

でも現実は、頑張れば必ず成果/成績が上がるとは限らない。


環境や世の中、相手が悪いのでしょうか?




いいえ違います。


歴史上の偉人・空海(弘法大師)の言葉をご紹介します。
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『医王(いおう)の目には、
途(みち)に触れて皆 薬なり。

解宝(げほう)の人は、
鉱石(こうしゃく)を宝と見る』


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簡単に言うと、
名医(医王)は道を歩くだけでも、目に入る道ばたの草や花の中から薬草を見つけ、
宝石を見抜く目を持った人(解宝の人)は、普通の石ころの中から宝石の原石を見つけ出す・・・


ということです。



自分が、 触れている、 出会っている、 見聞きしている、 あらゆるものに意味と価値があり、そこから学び、自分を成長させる糧となる。

見過ごしてしまいそうなことや、今の自分とは異なる考え方ややり方に目をとめ、そこから学ぼう、つかもうとできるかどうか・・・・・・。



「よし吸収しよう!自分を変化させよう!」と思わない限りは、
何を聞いても何を見ても自分の中には入ってこないということです。

写真はイメージです目を閉じているので入って行かない。


人は自己肯定の傾向が強い生き物です。
「こうだ」「こうあるべきだ」と考え、自分が感じることを優先して行動してしまいます。
ですから、未知の考え方や行動には多かれ少なかれ違和感や抵抗を感じてしまうものです。

しかし、その傾向が強くなり、あくまで自分流にこだわっていると
成長のチャンスを逃してその場で足踏みすることになってしまいます。



なぜなら、
同じやり方、同じ行動をしていれば、
今までと同じ結果になるのは当然。


今より上げたいと思うなら、
やり方・行動を変えなくてはならない。


でも『自己肯定』(自分は正しいと思う心)がそれを阻むのです。


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世の中の多くの人は、
「自分は○○のことをちゃんと分かっている」
「自分の考え/やり方であっている」
と思いこんでしまいがちです。


成績/成果が上がっているならそれでよい。
でも上がっていない、むしろ下がっているのに

「いや自分はそうは思わない」 とか
「自分にはムリ、できないです」 と言って、
多くの人間は変化を嫌うのです。

なぜなら
その方(変わらない方)が
楽だから。

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以前このブログで、
人生は選択の連続。
その選択は
・『苦の選択』(自分にとって厳しい選択=変化)と
・『楽な選択』の2つがあり、
成長する人は『苦の選択』をし、
成長できない人は『楽な選択』をすると書きました。

まさにその通りです。

前回ご紹介した大安寺中学で1位を取った子、
それ以外にも
成績をどんどん伸ばす子たちは、
アドバイスを取り入れてくれ、

どんどん変わっていきます。

(生徒が変わらないことを私が看過しない(許さない)からでもありますが。)

宿題のやり方、解き直しの仕方、ノートの取り方、質問の頻度、質問の仕方、テスト前の勉強法、、、、





知識や公式は教科書に載っている通り、一つです。
『真実は一つ!』
でもはっきり言うと、そこの問題ではないのです。
やり方、取り組み方、変化しようとする心・・・が成績を上下させるのです。




松浦校長はよくおっしゃいます。
「授業の中身や、先生が問題を解けることは全く重要でない。
生徒の成績を上げるのは、生徒のモチベーション(心)。この一点」と。




<アドバイスする側/教える側の問題>
・その子にあったアドバイスをできるかどうか
・いかに相手に納得させ、受け入れられる言い方をしてあげられるか
・そういう人間関係、信頼関係はあるか
といった点も重要なポイントですが、今回はそれは置いておきます。


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目を凝らしてもう一度周囲を見てみてください。
成績が上がらないあなたはすでに自分と異なる意見やアドバイス、方法論に触れているはずです。
必ず。


目を閉じていませんか?
心にフタをしていませんか?


気づくべきはそこです。


写真はイメージです目を開き、ひらめいている。


自分より成績がいい人の考え方ややり方が
「自分とは違うな」と思ったとき、
なんやかやと言い訳しないで、
まずは取り入れてやってみること

新しい知識に触れた時、
グズグズ考えずに、まずは吸収してみること


1ミリでいいのでまず変化してみること

を強くおススメします。




人間は、気づくまで気づかない生き物。
あなたはいつ気づきますか?



        庭瀬校・前