【永久保存版】ゼロから岡山5校に合格する高校入試完全ロードマップ【朝日・操山・一宮・芳泉・城東】

岡山校

著者情報:KLCセミナー岡山校 城山 偏差値69の香川県立丸亀高校に合格し、慶應義塾大学に現役で進学。専門は英語。

みなさん、こんにちは。小・中・高の一貫教育を強みとしているKLCセミナー岡山校です。

突然ですが、保護者の皆さま。

「勉強しなさい」と言わなくても、子どもが自分から机に向かう。

しかもその努力が、高校受験だけで終わらず、大学受験まで一直線につながっていく——



それが実現できるなら、これ以上心強いことはありませんよね。

しかし、現実はどうでしょうか・・・

特に岡山県屈指の進学校である岡山朝日高校、岡山操山高校、岡山一宮高校、岡山芳泉高校、岡山城東高校を一応の志望校として目指しながらも、十分に勉強時間が確保できていない、あるいは勉強の成果が目に見えないと頭を悩ましてる保護者も多いのではないでしょうか?

結論、上に示した岡山5校を目指すなら、勝負は中3ではありません。
中1・中2の過ごし方次第で、合否の難易度そのものが変わります。

本ロードマップでは、

「中12の勉強に対するモチベーションをゼロにせず、コツコツ型で学習を積み重ねる」ことの重要性を強調しています。

「まだ中1だから」「部活が忙しいから」と先送りにした結果、
中3になってから評定・基礎力・演習量のすべてを一気に取り戻そうとして、苦しくなるケースを多く見てきました。
逆に言えば、やるべき順番さえ間違えなければ、無理なく上位合格を狙えるのが岡山5校の特徴でもあります。

本記事では、

  • 岡山5校を目指すうえで最初に決めるべきこと
  • 内申点(評定)を安定させるための中1・中2の具体的な動き方
  • 長期休み・検定・過去問をどう使えば、中3で焦らず仕上がるか

といった点を、実際の入試制度と数字、データをもとに整理しました。
必要なのは、「いつまでに」「何を」「どのレベルまでやるか」を最初から把握しておくことです

岡山5校合格を現実的な目標に変えるための、

5ステップの『中1から始める高校受験ロードマップ』を、ここから順に解説していきます。

最初に目次です。

  • ①すべては「〇〇の志望校を決める」ことから
    • 具体的な保護者向けアクション
  • ②出される前に課題をやる
    • 具体的な保護者向けアクション
  • ③長期休みを使って一気に演習を積む
    • 具体的な保護者向けアクション
  • ④検定を受けるスケジュールを一緒に決めておく
    • 具体的な保護者向けアクション
  • ⑤とにかく早めから過去問を解く
    • 具体的な保護者向けアクション

行動に移しやすいよう、全てのステップに保護者向けの具体的なアクション・プランを書いています。

①すべては「〇〇の志望校を決める」ことから

高校ではなく大学の志望校を決める

志望校を決めると言っても「高校」の志望校ではありません。

【大学】の志望校です。

これは、中1・中2の段階でも十分に可能です。 もちろん、最初から明確である必要はありません。

  • 理系か文系か
  • 職業に直結する学部か
  • 学びたい学問があるか
  • 国公立か私立か
  • 県内か県外か

これだけ決めておくだけでも十分です。

もちろん、すぐに大学について想像することは難しいので

まずは将来就きたい職業の話をぜひ親子の中で行っていただければと思います。

じゃあ、そこからどんな大学に行けばいいか?など対話の機会を持つことが大事です。

大事なのはアドバイスではなく、モチベーションを引き出すコーチング。

子どもの価値観や将来像、意外と把握できていなくないですか?

ぜひ聞き役に回って、夢を膨らませてください。

もちろん、志望校は「仮決め」で問題ありません。

ではなぜこれが重要か。

理由は単純で、 ゴールが見えない努力は、長続きしないからです。

中学生にとって勉強を続ける最大の敵は、

  • 成果が見えないこと
  • 意味が分からなくなること

です。

また話しますが、入試までの焦りを感じる中3と違い、

中1と中2では勉強のモチベーションをゼロにしないことが最重要ポイントです。

高校→大学→就職というイメージを持てるだけで、 日々の勉強に意味が生まれます。

その時にぜひ活用していただきたいのはみらいぶっくというサイト。

・そもそも学問にはどんな種類があるの?

・興味を持っているテーマに関係する学問は?

・関心のある学問分野に強いのはどの大学?

などなどさまざまな角度から大学・学問についてリサーチできます。

このようにまずは、大学の話をして、次に高校、という逆算思考が子どもに効いてきます。

ではなぜ「岡山5校」なのか

正直なところ、大学進学の現実を考えたとき、 進路の選択肢が大きく広がる岡山県内の高校は限られています。

行きたい大学ができたときに、

この高校からでは学力的に厳しい

となってしまうのが、最も避けたいパターンです。

その点、岡山5校は

  • 進学実績が安定している
  • 推薦入試・一般入試の両方に対応できる
  • 高校在学中の進路変更にも耐えられる

という意味で、非常に現実的な選択肢です。

注目したいのは「その高校の中で何番にいれば、どのあたりの大学に行けるか」ということ。

詳しくは岡山校の公式LINEを登録してもらえる「【限定動画】岡山県高校入試完全攻略セミナー」で解説していますが、この5校の校内順位でちょうど半分の順位をキープできれば国公立大学を狙える学力である可能性が高いです。

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そして、5校の中にもそれぞれの特徴があります。

ざっくりと整理すると、

  • 朝日
    • 旧帝大(東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学)や医学部医学科などを狙う層が多い。
    • 学習量・質ともにトップ。
  • 操山・城東
    • 岡山大学以上の国公立大学を狙う層が多い。
  • 芳泉・一宮
    • どちらも推薦入試に強い。
    • 芳泉は学校の方針として岡山大学に照準を合わせている。岡山大学現役合格者数が全国No.1。
    • 一宮理数科ではレベルの高い課題研究を行う。

などです。

なお、近年の高校受験そのものは「受かるだけ」なら倍率は高くありません。

重要なのは、 入学後に苦しまない学力を持っているかどうかです。

先ほど「5校の校内順位でちょうど半分の順位をキープできれば国公立大学を狙える」と書きましたが、

これは逆に言えば「半分の順位をキープできなければ国公立は諦めろ」ということ。

つまり、高校に受かることが本当の目的ではなく、入学後に落ちこぼれずついていけることを目標とするべきなのです。

ー ステップ①の具体的な保護者向けアクション

進路に関する話を子どもしろと言っても具体的にどうするのか?

「将来どうするの?」
「どこの高校を目指すの?」

こうした言葉は、確かに親として当然の問いかけです。
しかし、同じ内容でも“聞き方”次第で、子どもの反応は大きく変わります

子どもと将来や志望校の話をするときに、
避けたい話し方前向きにつながる話し方を比較しながら解説します。

こんな話し方はNG

① 正解を先に提示してしまう

「この成績なら、ここしかないでしょ」

→ 子どもは「考える前に否定された」と感じやすく、会話が止まります。

② 結果だけを問い詰める

「で、どこを受けるの?」
「まだ決まってないの?」

→ 進路は“結果”ではなく“過程”の話。
過程を飛ばすと、プレッシャーだけが残ります。

③ 親の価値観をそのまま当てはめ

「安定しているから、この高校がいい」
「将来を考えたら、ここ一択でしょ」

→ 子どもは「自分の話ではない」と感じてしまいます。

こう子どもと進路について話そう

① まずは「選択肢」を一緒に整理する

「いま考えられる選択肢って、どんなものがあるかな?」

→ 決断を迫らず、考える土台を作ります。

② 気持ちや不安を言葉にさせる

「どこが一番悩んでる?」
「何が決めきれない?」

→ 進路の悩みは、学力より気持ちの整理不足で止まっていることが多いです。

③ 数字や現実は“後から”共有する

「成績的にはこういう見方もあるよ」

→ 否定ではなく“情報提供”として伝えるのがポイントです。

④ 親は「決める人」ではなく「一緒に考える人」

「最終的にはあなたが決めていい。そのために一緒に考えよう」

→ 子どもが主体になると、行動が変わります。

進路の話は「一度で決めなくていい」

志望校や将来の話は、一回の会話で結論を出す必要はありません
むしろ、何度も少しずつ話す中で、考えが整理されていくものです。

大切なのは、
「進路の話=詰問」ではなく
「進路の話=一緒に考える時間」
になることです。

ぜひこれらの接し方を実践してみてください。

②出される前に課題をやる

保護者の皆様には、まず岡山県の公立高校入試の仕組みをご理解していただきたいと思います。

内申点と本番の点数で決まることは多くの方がご存知だと思いますが、具体的には以下のような配点となっております。

  • 本番の点数
    • 70点満点✖️5教科=350点満点
  • 内申(評定)
    • 中学1年生・2年生の内申
      • 9教科(国語、数学、社会、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術家庭)× 各5段階評価 = 45点満点
      • これが2学年で90点満点
    • 中学3年生の内申
      • 主要5教科(国語、数学、社会、理科、英語)× 5段階評価 × 2倍 = 50点満点
      • 実技4教科(音楽、美術、保健体育、技術家庭)× 5段階評価 × 3倍 = 60点満点
      • 合わせて110点満点
    • 合計200点満点

まとめると、本番350点、内申200点となります。

要するに岡山5校を目指す上で、 避けて通れないのが評定(内申点)なのです。

評定の目安

そして、岡山5校に受かるための一つの目安として、

私たちがよく使うのが「オール4=160点前後」です。

ではここで二つのパターンを見てみましょう。

  • パターン① Aくん
    • 中1・中2:勉強をサボっておりオール3
    • 中3:焦り出してオール5
    • → 合計164点
  • パターン② Bくん
    • 中1・中2・中3:コツコツと勉強を続けてオール4
    • → 合計160点

この2つのパターンどちらが良いと思いますか?

少し点数が高いからパターン①?

いいえ、実際には、 ②の方が現実的で、精神的にも楽です。

つまり、コツコツ型が最強です。

部活を辞めてから成績を伸ばすタイプの子もいますが、

多くの場合、1,2年生の貯金がものを言う英語、理科、社会でつまづきます。

では、具体的にどのようにコツコツ勉強していくか?

評定を取るために最も大事なこと

それは、 「出される前に課題を終わらせる」ことです。

つまり、テスト期間に入り、宿題が確定された後から始めるのでなく、

宿題として出されていなくても、習ったところから

その日のうちに該当単元のワークを解いていく方法です。

これは才能でもセンスでもありません。 完全に習慣の問題です。

  • 課題提出が早い → 修正できる
  • 授業が復習になる → 理解が深まる
  • テスト前に余裕が生まれる

多くの人がテスト週間に課題に追われ、自分のための「テスト勉強」ができていません。

これは相当危険な状態です。

テスト週間に入る前、入った瞬間に課題を終わらせる、これを徹底していきます。

もっと言うと、

学校の授業が復習になるのがベストです。

KLCセミナー岡山校では常に学校の先取り学習をすることで学校の授業は復習として使ってもらっています。

先取りをしていれば演習量が取れるのはもちろん、もし苦手が生まれても復習する時間が生まれます。

だから苦手科目こそ先取りすべきです。

そして、現実問題として学校の進度では、

  • 数学の相似など図形問題
  • 英語のenoughなど表現問題

など、入試に間に合わない単元が確実に出てきます。

お子様は本当に課題を提出していますか?

宿題を提出しないのはもってのほかですが、

実際にはかなり多くの子どもが課題を提出しないままテストを終えています。

そもそも、最近は学校の先生も「宿題を提出しなさい」と強く言わないのです。

その理由は大きく3つあります。

(1)学校全体で「生徒を追い詰めない指導」を重視している
叱責よりも支援を優先する方針が広まり、強い注意を避ける傾向があります。

(2)先生の業務量が多すぎて、一人ひとりの宿題チェックに時間を割けない
実際には、丁寧に指摘したくても、現場ではそこまで時間が取れない状況もあります。

(3)提出物は評価しやすいポイントだから
授業で強く叱るよりも、提出状況そのものを評価に反映するという運用のほうが、現場では扱いやすいという事情があります。

つまり、課題を「まぁいいか」となんとなく理由をつけて出さないことを絶対に許さない姿勢が大切です。

さらに、最近はレポート課題も多いので出すだけではなく、「質も上げる」こともポイントです。

例えば、社会の振り返りで、ノート半分だけの量でまとめるのと、全ページ分まとめるのでは評価が異なってきます。

しかし、このようなことを保護者様からお子様に指摘して改善されるケースはゼロです。

この部分を、 第三者として声掛けを行い、提出物の基準値を高めていくのが我々の役割です。

内申点の取れる課題(学校のワーク)のやり方

ここで、内申点が高い生徒に共通して見られる学校のワークのやり方を教科別に紹介します。

このようなやり方で取り組むことで先生からの「主体性」に関する評価が上がり、またテストの点数も安定します。

◾️数学

① 計算式、途中式を書く。
② ていねいに直しをすること。
 〇やバツで終わらせずに、間違えたところの計算式・途中式を書く。
③ 難易度が高い問題でも、チャレンジしている(空欄にしない)。

◾️国語

① 記述問題、作文も自分の言葉で書いている。
② 空欄にしない。答えの通りに書いていないことが重要!
 漢字の問題で、オレンジペンを使って暗記できるように工夫をしている。
③ 難易度が高い問題でも、チャレンジしている(空欄にしない)。

◾️理科・社会

① 後で暗記ができるように、オレンジペンを使っている。
 ※学校の先生に一言伝えておきましょう。
 →積極的にコミュニケーションをとろう!
② 付箋を使って自分で資料やノートをまとめ直している。
③ 記述問題にもチャレンジしている。わからないときも空欄にしていない。

◾️英語

① わからない単語の答えを正確に書いて直している。
 目立たせることで、暗記すべき箇所をわかりやすくする。
② 単語調べをきっちりしている。
 追加でわからない単語が出てきたら枠の外にも調べた単語を書いている。

ー ステップ②の具体的な保護者向けアクション

「早く宿題をやりなさい」
これは、多くの保護者が一度は口にしたことのある言葉だと思います。

しかし、宿題を前もって進めさせたいという目的に限って言えば、
この声かけは逆効果になることが少なくありません。

なぜなら、行動療法(行動分析)の観点では、
「指示されたから動く」という行動は、自発的な行動として定着しにくいからです。

行動療法の基本:行動は「結果」によって強化される

行動療法では、
人の行動は「意思」や「やる気」ではなく、
その行動のあとに起こった結果によって強化・弱化されると考えます。

宿題を前もって進める行動を定着させたい場合、
大切なのは「やらせること」ではなく、

自分から始めた行動に、良い結果を結びつけること

です。

その最もシンプルで効果的な方法が、
自発的な行動を具体的に褒めることです。

褒めるときのポイント①「行動」を褒める

重要なのは、
「えらいね」「すごいね」といった抽象的な評価ではなく、
行動そのものを言葉にすることです。

例)
・「今日は声をかけなくても、学校から帰ってすぐに机に向かったね」
・「宿題を後回しにせず、先に終わらせようとしていたのがよかったよ」

このように、
何をしたのかを具体的に言語化することで、
子どもは「この行動がよかったのだ」と理解できます。

褒めるときのポイント② 絶対に指示を混ぜない

ここで最も注意してほしいのが、
褒めた直後に指示を足さないことです。

×「今やったのはえらいね。じゃあ次はこれもやって」
×「今日は早かったね。毎日こうしてね」

これをしてしまうと、
褒め言葉が「次の要求の前振り」になり、
行動強化の効果が一気に弱まります。

褒めるときは、
評価だけで完結させることが重要です。

褒めるときのポイント③ タイミングは「直後」

行動療法では、
行動と結果の距離が近いほど、学習効果が高くなります。

宿題を始めた「あと」ではなく、
始めた「瞬間」や「始めようとしている場面」を捉えて声をかけるのが理想です。

・机に向かった
・ワークを開いた
・時間割を確認した

これらはすべて、前もって進める行動の一部です。

親の役割は「管理」ではなく「環境づくり」

宿題を前もって進められる子は、
もともと意志が強いわけではありません。

「やると、良い反応が返ってくる」
という経験を積み重ねてきただけです。

保護者がやるべきことは、
叱ることでも、管理することでもなく、

自発的に動いた行動が、自然と増えていく環境をつくること

です。

「宿題をやりなさい」と言わなくても、
宿題を前もって進める子は育ちます。

KLCセミナーではこうした生徒への関わり方・褒め方一つに対して意識を向けると同時に、ICT教材すららを使用して「塾で教わる学習」と「自発的で主体的な学習」の両立を行なっています。

③ 長期休みで演習量を一気に積む

岡山5校を目指す生徒は、
基礎学力そのものがゼロというケースはほとんどありません。

問題は、

  • 分かっているはずの問題を落とす
  • 時間が足りず、途中で崩れる
  • 計算、文法、綴りなど同じミスを何度も繰り返す

といった、基礎の「不安定さ」にあります。

差がつくのは、難問ではありません。

つまり、
70%の受験生が解ける問題を「確実に取り切れるかどうか」です。

長期休みの演習は「発展」ではなく「定着」が目的

「講習=発展問題」というイメージを持たれがちですが、
KLCの講習の軸は一貫して基礎の定着です。

  • 70%の人が解ける問題を、より確実に
  • ミスの原因を言語化できるように
  • 同じ形式が出たら、必ず取れる状態にする

これを、演習量で体に染み込ませます。

その上で、
時間に余裕がある長期休みだからこそ、

  • 普段は後回しにしがちな
  • 70%の受験生が落とす問題

にも、落ち着いてチャレンジする時間が生まれます。

具体例を挙げると

  • 中1理科の水溶液の計算
    → 途中式を毎回同じ形で書けていますか?
  • 社会の記述
    → キーワードを意識して、減点されにくい書き方ができていますか?

「分かる」と「取れる」は別物です。
講習では、この差を一つずつ埋めていきます。

苦手科目“だけ”に集中するのはNG

長期休みになると、

とにかく苦手科目を何とかしよう

となりがちですが、これは得策ではありません。

  • できる科目をやらないとモチベーションが下がる
  • 得意科目こそ、より確実性を高める必要がある
  • 本番では「得意で稼ぐ」設計が重要

繰り返しますが、中1・中2は勉強へのモチベーションが全てなのです。

演習量はどれくらい必要か

結論から言うと、
「分かったつもり」が消えるまで」です。

目安としては、

  • 同じ形式の問題を最低3〜5回
  • 解法を見ずに再現できる状態
  • ミスの原因を自分で説明できる

ここまで来て、初めて「定着した」と言えます。

長期休みは、
この状態をまとめて作れる唯一の期間です。

ー ステップ③の具体的な保護者向けアクション

長期休みで演習量を積むにあたって、
保護者の方に意識していただきたいことは、実は多くありません。

大切なのは、新しいことを増やさないことです。

① 新しい問題集は「買わない」

期別講習が始まる前後に、
「念のため」「不安だから」と新しい問題集を追加する必要はありません。

すでにある教材、
・学校のワーク
・講習テキスト

この範囲を完璧にすることが最優先です。

② 「何冊やったか」ではなく「何周したか」を見る

見るべきポイントは、冊数ではありません。

・同じ問題を時間を置いて解けるか
・以前間違えた問題が減っているか
・説明を求めたときに言葉で答えられるか

こうした点を、会話の中でさりげなく確認してあげてください。

③ 声かけは「確認」と「承認」だけで十分

「ちゃんとやってる?」ではなく、
・「どこが一番楽になった?」
・「前より早く解けるようになったところはどこ?」

といった、変化に目を向ける声かけが効果的です。先ほどの「具体的に褒める」も意識してみてください。

④ 不安があれば、家庭で完結させない

「このやり方で合っているのか」
「もっと何かやらせた方がいいのでは」

そう感じたときこそ、
家庭で教材を増やすのではなく、まずは塾に相談することが重要です。

第三者の視点で整理することで、
無駄な遠回りを防ぐことができます。

④ 検定スケジュールを先に決めておく

英検・漢検・数検は、 確かに高校受験で点数化され、有利になるケースもあります。

しかし、それ以上のメリットは学習ペースを作るための道具となる点です。

勉強をダレさせないためのスモールステップとして活用していくのが大事です。

具体的には、、、

  • 漢字は意識しないと忘れる
  • リスニングは学校ではあまりやらないが、自然には伸びない
  • 英作文もやらなければ一生書けない

だからこそ、 検定を「締切」として使います。

※級をまたいだ飛ばし受験は推奨しません。 不合格経験は、想像以上にモチベーションを下げます。

そこで、各検定の受験スケジュールを親子で決めて、早めに申し込みをしておく、教材を買っておくことが大事です

受験日程を決めておかないと、つい定期テストや他の習い事のイベントなどを優先してしまいます。

だから今すぐに3年分の予定を決めてください。

学校で受験がある場合も無理に合わせなくて問題ありません。個人申込がおすすめです。

では、「いつ」「何級」を取ればいいのか?解説いたします。

目安となる検定スケジュール

英検

  • 中1:第2回5級(中学初級)
  • 中2秋:第1回4級(中学中級)第3回3級(中学卒業)
  • 中3春:第1or2回準2級(高校中級)
  • ※先取り学習を行なっていない想定ですので実際の生徒はこれより早いスケジュールになる場合がございます

漢検

  • 中1:4級(中学在学程度)
  • 中2:3級(中学卒業程度)
  • 中3:準2級(高校在学程度)(余裕があれば)

数検

  • 中1:5級(中学1年レベル)
  • 中2:4級(中学2年レベル)
  • 中3:3級(中学3年レベル)
  • 準2級は高校内容なので注意

忙しい場合は、 英検を最優先してください。

なぜかというと

  • リスニングは短期間で絶対に伸ばせないから
  • 準2級の単語力があれば高1一学期が少し楽(高1の最初は英単語暗記が本当に大変です)
  • 今最も重要な読む力を身につける(大学受験の共通テスト英語は長文をいかに早く読むかが勝負です)

ー ステップ④の具体的な保護者向けアクション

ここからは、実際に保護者の方にやってほしいアクションを具体的に書きます。

①「受験日」から逆算して予定を決める

まず、検定日を起点に考えます。

例)英検を10月に受ける場合

  • 8週間前:まずは過去問1回分を解いてみて弱点把握、単語の勉強スタート
  • 6週間前:頻出単元の復習開始
  • 4週間前:過去問を最低3回分、時間を測って解く
  • 2週間前:弱点分野のみを集中的に復習
  • 直前1週間:これまで間違えたところ、知らなかった単語などの総復習

この流れを紙かカレンダーに落としてください。
頭の中だけで管理しないことが重要です。

②「何をどこまでやればOKか」を言語化する

「ちゃんと勉強したら受けよう」はNGです。
基準が曖昧すぎます。

代わりに、

  • 過去問○年分を解く
  • リスニングは○回分やる
  • 単語帳は最低○周

など、量で区切るようにしてください。

これは管理のためではなく、
子どもが「ここまでやった」と実感するためです。

③ 結果ではなく「準備のプロセス」を評価する

合否が出たとき、
まず見るべきなのは結果ではありません。

  • 計画通りに進められたか
  • 手を抜いた部分はなかったか
  • 次に活かせる点は何か

ここを一緒に振り返ります。

合格しても準備が甘ければ反省点はありますし、
不合格でも準備が十分なら、それは次につながる材料になります。

検定は「度胸試し」ではありません

検定は、

  • 今の実力を測るもの
  • 偶然受かるかどうかを見るもの

ではありません。

準備 → 挑戦 → 振り返り
このサイクルを回すための教材です。

だからこそ、
「受けるだけ」ではなく
「準備した上で受ける」検定にしてあげてください。

それが、子どもにとって
「努力すれば結果は変えられる」という
確かな成功体験になります。

⑤ とにかく早く過去問に触れる

これはどの受験でも言えることですが過去問で合格点が取れているかどうかが全てです。

では「いつ」「どのように」過去問を解くのか。

結論、過去問は 中3夏には本格的に取り組むべきです。秋・冬からでは遅すぎます。

そして、

  • 中1冬
  • 中2冬

には、 一度「見るだけ」でも触れておくことが重要です。

  • 問われ方を知る
  • 重要単元を把握する

これだけで、 日々の勉強の意識が変わります。

力を入れるべき単元とそうでない単元も分かってきます。

また、無駄に落ち込むことがなくなり、またモチベーション維持になるのです。

例えば、国語の古典・漢文は県立入試では基本的に全訳がついているので苦手でも問題ありません。

どうやって解くかが一番重要

次に「どのように」解くかです。

まずは量として

  • 5年分✖️2周

は解いてください。2周目は1周目の1週間後がおすすめです。

国語は繰り返し解く必要がないと思われがちですが、記述を作成する思考回路を再現するために再度解きましょう。

基本的には1周目で不正解だった問題のみ解き直しでOKです。

過去問を1年分解くごとに、 合格率は約3%上がるとも言われています。

他にも過去問を解く上での注意点を下にまとめます。

  • 過去問は最新から取り組めばいい
    • 最新年度が一番傾向を掴みやすい
    • 10年解きなさいと言っても多くの人が6年分くらいしかできないので最新からやるべき
  • 8,9,10月は時間制限なしで解く
    • 「理解度がなくて解けないのか」「時間がないから解けないのか」判別する→完走する能力をつけてから時間を短縮する
    • 勘で当たったところは間違いとして扱う→解く時に問題に△をつけておく
  • 11月からは苦手科目の基礎問題に集中する
    • 苦手科目の応用は意外と短期間では伸びない
    • 合格するためには満点を取る必要も全部解ける必要もない
  • 点数を出せる場合は出しておく

ー ステップ⑤の具体的な保護者向けアクション

過去問演習は「子どもから言い出すもの」ではありません

まず前提として、はっきり言います。

子どもは、自分から「過去問を買ってほしい」とは言いません。

それは怠けているからではありません。
過去問が、

  • まだ自分には早いもの
  • 解けなかったら怖いもの
  • 点数を突きつけられるもの

として認識されているからです。

だからこそ、過去問に関しては保護者が主導して構いません。

「3年2学期期末が終わってから」では遅い理由

よくあるのが、

期末テストが終わったら過去問を始めよう

という判断です。

しかし、これは実質
「過去問=追い込み用教材」
という使い方になってしまいます。

その結果、

  • 解けない
  • 自信をなくす
  • 時間が足りず復習もできない

という悪循環に入りやすくなります。

過去問は、慣れるために使うものです。
点を取るために初めて触れるのは遅すぎます。

まずは「今すぐ買って、家に置く」

やってほしいことはとてもシンプルです。

今すぐ、過去問を買ってください。

  • 解かせなくていい
  • 机に向かわせなくていい
  • まずは「家にある状態」を作る

これだけでOKです。

視界に入ることで、
「いつかやるもの」から
「もう目の前にあるもの」に変わります。

夏に「1年分だけ」解かせてみる

全部やらせる必要はありません。

  • 1年分
  • もしくは1教科だけ

で十分です。

ここで大切なのは、
点数を聞かないこと。

代わりに聞いてほしいのは、次の3つです。

  • どの問題が一番難しかった?
  • 学校のテストと何が違った?
  • 思っていたよりできた/できなかったところはどこ?

過去問は「分析の材料」です。
評価の道具にしてはいけません。

解かせっぱなしにしない「フォロー」が最重要

過去問演習で一番やってはいけないのが、
解かせて終わりです。

最低限、次の一言はかけてください。

  • 「今の時点で分からないのは普通だよ」
  • 「今知れたのはラッキーだね」
  • 「ここから対策できるね」

これがあるかないかで、
過去問は
自信を育てる教材にも
心を折る教材にもなります。

まとめ|岡山5校合格は「中3冬から」ではなく「今から決まる」

岡山5校合格は、
中3になってから頑張れば何とかなる受験ではありません。

むしろ実際には、

  • 中1・中2の過ごし方
  • 日々の勉強に対する姿勢
  • どのタイミングで何を重視してきたか

これらの積み重ねによって、
中3の時点で勝負がほぼ決まっているケースがほとんどです。

だからこそ重要なのは、
場当たり的に勉強するのではなく、ロードマップを持って進むことです。

ここまで読んでくださった方へプレゼントです!!

  • 今の勉強のやり方で本当に大丈夫か不安
  • 子どもに合った受験戦略が分からない
  • 中1・中2のうちに何を優先すべきか整理したい

そう感じた方は、
一度立ち止まって、今の状況を整理することが何より大切です。

KLCでは、
岡山5校を目指すご家庭向けに、

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「まだ塾を考えていない」
「情報収集だけしたい」

という方でも問題ありません。

まずは、
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