中学受験の国語読解の解き方|10日間ドリルで平均15点上がった3つの型【岡山市 塾 KLCセミナー】

国語が苦手な子に足りないのはセンスではなく手順。つなぎことば・選択肢・物語の気持ちの3つの型を、1日1つずつ3題くり返したことで、読解の平均が約15点上がりました。
6月の公開テストで国語に苦戦していた小学5年生の数名が、10日間の対策ドリルで読解の点数を伸ばしました。そのドリルの作りと、ご家庭でもまねできる読解の解き方を、KLCセミナー岡山校の講師が解説します。
- 読解の点数が上がった10日間ドリルの作りと1日の流れ
- つなぎことばを空らんの前後2文だけで選ぶ手順
- 内容に合う選択肢を「、」で切って見ぬく方法と、まちがいの4パターン
- 物語の気持ちを「きっかけ・しぐさ・心の声」で読む方法
- ご家庭でできる声かけ「本文のどこに書いてあった?」
目次
▲ この記事の内容は動画(10分)でも解説しています
国語が苦手な子に足りないのは「センス」ではなく「手順」
6月の公開テストで国語に苦戦していた小学5年生の数名が、11月の公開テストで読解(60点満点)の平均を約15点上げました。読解だけで30点以上伸びた生徒もいます。国語の合計の平均も、約10点上がりました。
生徒たちが取り組んだのは、講師が作った10日間の対策ドリルです。たくさん問題を解かせたわけではありません。中に入れたのは解き方の手順(型)です。この記事では、そのドリルの作りと、読解の点数を変えた3つの型を紹介します。
空らんの前後の2文の関係を記号でメモしてから選ぶ。
「、」で区切って、パーツごとに本文と照らして○×をつける。
気持ちは「きっかけ・しぐさ・心の声」の3つの証拠で決める。
自分の感覚ではなく、本文のどこに書いてあるかで選ぶ。
10日間ドリルの作り|テストの形に合わせて型を10個に絞った
ドリルの名前は「読解の型と出る知識 10日間ドリル」です。過去のテストを分析して、よく出る形に絞りました。対象の11月テストは大問4つで、過去4回の11月テストはどれも次の形です。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 1 | 漢字 | 16点 |
| 2 | 慣用句・ことわざ | 24点 |
| 3 | 説明文 | 32点 |
| 4 | 物語 | 28点 |
読解は大問3と大問4で、合わせて60点です。1日の流れは毎日同じにしました。
- 知識慣用句・ことわざなどの知識を30問
- 型を読むその日の「型」(解き方の手順)を読む
- 演習同じ型の問題を3題続けて解く
- 直しまちがえたら、手順のどこで止まったかを書きこむ
型は全部で10個。説明文が6つ、物語が4つです。1日に扱う型は1つだけです。つなぎことばの日は、つなぎことばの問題だけを3題続けて解きます。
国語が苦手な子は、毎回その場の感覚で解いています。だから当たった問題も外れた問題も、理由が説明できません。手順が決まっていれば、まちがえたときに手順のどこで止まったかが分かり、次の問題で直せます。
型1|つなぎことば(接続語)は空らんの前後2文だけ見る
説明文の大問でよく出る、空らんに入るつなぎことばを選ぶ問題です。やることは4つです。
| 前後の関係 | メモの記号 | 入ることばの例 |
|---|---|---|
| 反対 | ↕ | しかし・ところが |
| 言いかえ | = | つまり・すなわち |
| 上乗せ | + | さらに・そのうえ |
ドリルの例文です。「ヒマワリの花は、いつも太陽のほうを向いているといわれる。( )太陽を追って向きを変えるのは、まだ若いつぼみのころだけである。」
前は「いつも」、後ろは「つぼみのころだけ」。正反対なので記号は上下の矢印で、答えは「しかし」です。感覚ではなく、2つのことばを比べて決めています。この手順なら、文章全体を読み切れない子でも、前後2文だけで1問の点が取れます。国語が苦手な子には、ここが大きな変化です。
型2|内容に合う選択肢は「、」で切ってパーツごとに○×
本文の内容に合うものを選ぶ問題では、国語が苦手な子は選択肢の文全体を読んで、なんとなく合っていそうなものを選びます。そこで、選択肢を読点「、」のところで2〜3つのパーツに切り、パーツごとに本文と比べて○か×をつけます。1つでも×があれば、その選択肢は×です。
例文の本文は「ミツバチは、おしりをふるダンスをして、ダンスの向きで仲間にみつのある方向を伝える」という内容です。
- 「ミツバチは、みつを見つけると、歌を歌って、仲間に場所を知らせる」→「歌を歌って」が×。本文はダンスです
- 「ミツバチは、ダンスの向きで、みつの量を仲間に伝える」→「ダンスの向きで」は○、「みつの量」が×。伝えるのは方向です
2つ目のように前半が合っている選択肢は、文全体で読むと○にしてしまいがちです。パーツに切れば見ぬけます。
さらに、まちがいの選択肢には4つのパターンがあることも教えています。
本文に書かれていない内容が入っている。
本文のことばを使いながら、別の内容に置きかえている。
本文と逆のことを言っている。
「いつも」「すべて」「必ず」が入っていたら疑う。
正解らしいものが見つかっても、4つ全部に○か×をつけるところまでが手順です。雑に見える子ほど、最後まで確認する手順を持つことで点が安定します。
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型3|物語の気持ちは「サンドイッチ」で読む
物語の、登場人物の気持ちを選ぶ問題です。気持ちは3つの証拠でサンドイッチになっています。
- 前ぼう線の前にある「きっかけ」(できごと)
- ぼう線「しぐさ・表情」
- 後ろぼう線の後ろにある「心の声」
ドリルの例文では、ゆうたが「すごく気に入っていた絵だ」とぽつりと言い、「ぼく」は手にしていたやぶれた絵をそっと背中にかくします。そのあと「あんなにふざけて、引っぱり合いなんかしなければよかった」と続きます。
しぐさの「そっとかくす」は、見せられないということ。きっかけは、やぶった絵がゆうたのお気に入りだったこと。心の声は「しなければよかった」。だから気持ちは、友だちの大切な絵をやぶってしまい、申しわけなく思う気持ちです。「おこられるのがこわくて、にげ出したい気持ち」という選択肢は、心の声と合わないので×です。
ドリルには、どの型にも共通することとして「答えの証拠は、かならず本文の中にある」と書きました。読解で大きく伸びた生徒は、自分がどう感じるかではなく、本文の証拠を探す読み方に変わりました。
読解の点数が上がった3つの理由
知識問題にも触れておきます。6月の知識問題は漢字の成り立ちや音読み・訓読みが範囲で、11月は慣用句とことわざでした。3つの言い回しに共通する体の一部を答える問題や、「肩の荷が下りる」のような慣用句の漢字一字を書く問題、同じ意味や反対の意味のことわざを選ぶ問題が出ます。一つずつ意味まで覚えていないと取れない分、難しくなりましたが、平均点の差は数点で済んでいます。毎日知識に取り組んだ生徒たちの力です。合計点の伸びには個人差があるので、知識の定着は続けて見ていきます。
なお、今回の数字は一部の生徒の6月と11月の公開テストを比べたものです。6月の読解は物語と随筆、11月は説明文と物語で、出題範囲は回によって異なります。すべてのお子様に同じ点数の伸びを約束するものではありません。
ご家庭でまねできること|「本文のどこに書いてあった?」と聞く
お子様が国語の問題をまちがえたら、「どうしてこれを選んだの?」ではなく、「本文のどこに書いてあった?」と聞いてください。答えの根拠を指でさせるかどうかを確認するだけで、読み方が変わります。
- つなぎことばの問題なら、空らんの前後2文を指でさせるか
- 選択肢の問題なら、×をつけたパーツと本文の該当箇所を言えるか
- 気持ちの問題なら、きっかけ・しぐさ・心の声のどれかを指でさせるか
KLCセミナー岡山校では、1クラス10人程度の授業に加えて、テスト前にはこうした対策教材を講師が作り、生徒一人ひとりの点数を大問ごとに見ています。
まとめ
- 国語が苦手な子に足りないのはセンスではなく手順。型を10個に絞り、1日1つの型を3題くり返した
- つなぎことばは空らんの前後2文だけを見て、関係を記号でメモしてから選ぶ
- 内容に合う選択肢は「、」で切り、パーツごとに○×。1つでも×なら×
- 物語の気持ちは「きっかけ・しぐさ・心の声」のサンドイッチで決める
- 家では「本文のどこに書いてあった?」と聞き、証拠を指でさせるか確かめる
よくある質問
国語の読解はセンスで決まるのですか?
センスより手順です。つなぎことばは前後2文の関係、選択肢はパーツごとの○×、物語の気持ちは本文の3つの証拠というように、手順が決まっていれば、まちがえたときにどこで止まったかが分かり、次の問題で直せます。
10日間で何をしたのですか?
1日の流れは、知識30問、その日の型(解き方の手順)を読む、同じ型の問題を3題解く、の順です。型は説明文6つ・物語4つの計10個で、1日に扱う型は1つだけにしました。
つなぎことばの問題はどう解けばよいですか?
空らんの前後の1文ずつを指でおさえ、2文の関係を記号でメモします。反対なら上下の矢印、言いかえならイコール、上乗せならプラス。関係が決まれば入ることばが決まり、最後に入れて読んで確かめます。
家で国語の勉強を見るときのコツは?
まちがえたときに「どうしてこれを選んだの?」ではなく「本文のどこに書いてあった?」と聞いてください。答えの根拠を本文で指させるかを確かめることが、読み方を変える近道です。
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