サンタ660万人、地球に襲来
今年も660万人のサンタクロースが地球に襲来する日が近づいてきました。
「なんだいきなり。ついに壊れたか」と眉をひそめているみなさんのために、サンタクロースの数の計算方法をご説明しましょう。
(1)子供の数
統計によると、全世界の子供の数は約19億人だそうです。(2015年。15歳未満を子供とする)
(2)1人の子供にプレゼントを配るためにかかる時間
これを計算するには、サンタがどんな方法で子供の元へたどりつくのか、という情報が必要です。最近の家庭はしっかりカギもかけられていますし、えんとつがある家も少数派でしょうから、部屋に入るにはそうとうな手間がかかるはずです。
ここでは、「実際、毎年子供のもとへプレゼントは届いている」という事実にもとづき、サンタは何らかの方法で壁を通過し、子供部屋に侵入可能であるものと仮定します。
さらに、トナカイのソリで飛行可能であることを考慮に入れると、1人の子供にプレゼントを配る時間は平均5分程度であると推測できます。
(3)サンタの活動時間
サンタは24日日没から25日日の出までの間にプレゼントを配ります。
岡山県の2019年クリスマスの夜は、17:00日の入から7:09日の出までの14時間09分間ですが、夜の時間の長さは緯度によって異なります。今回は地球全体で平均することになりますので、夜はちょうど12時間であるとみなしてかまいません。
ですが、よく考えてみてください。夜が12時間しかなくても、サンタが12時間しか働けないわけではありません。日付変更線上に全世界の全サンタを集合させ、地球の自転に合わせて1時間あたり経度15度の速度で移動すれば、24時間連続して働くことができます。
(結論)サンタは何人必要か?
上記の(2)(3)より、サンタ1人が1日で配るプレゼントの数が求まります。
24 ×60 ÷5 = 288
この値で(1)の子供の数を割ることで、必要なサンタの人数が求まります。
190000万 ÷288 = 659.7222…万
よって、サンタの総数は約660万人です。
みなさん、サンタの大量発生には十分注意してくださいね。
(参考)トナカイは何頭いるのか?
アメリカの神学者C.C.ムーアによると、サンタのソリは8頭のトナカイが引いているのだそうです。この情報と上記で求めたサンタの総数から、トナカイの総数が算出できます。
660万 ×8 = 5280万
よって、トナカイの総数は約5280万頭です。
なお、トナカイは森林伐採や狩猟などの原因で個体数が激減、レッドリスト絶滅危惧2類に指定されており、個体数は約300万頭ほどだそうです。野生動物を大切にしましょう。
岡山校 杉本