心の声を聴いてみよう!
「自分の心の声を聴いたことがある人!!」
生徒
「、、、、、、??ないっ!」
「じゃあ今日お風呂入った時に、湯船につかったら耳をふさいでお湯に潜ろう。そしてそのまま動かず静かにしてみて!自分の心臓の音が聞こえるよ!」
生徒
「そういうことか~。でも、耳塞ぐのに聞こえるん!?なんで!?」
こんにちは、上田です。
みなさんは、聴力には2種類あることを知っていますか?
音の伝わる経路の違いによって、「気導聴力」と「骨導聴力」に分けられるのです。
「気導聴力」は、空気を介して音が伝わり、その後
鼓膜→耳小骨→うずまき管(蝸牛)→聴神経→脳 と刺激が伝わります。
つまり、生活音や会話・英語のリスニング問題など、普段の生活のなかで使っているのはこの気導聴力ということになります。
では「骨導聴力」はどのように音が伝わるのでしょうか?
答えは、骨→うずまき管(蝸牛)→聴神経→脳 の順番です。
、、、骨?と思ったそこのあなた。
人間には約200個の骨があり、しかも骨(固体)は空気(気体)と比べて音を伝えやすいという特徴があるので、不思議なことではありません。
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中1で習います。
(音速はだいたい:空気中340m/秒 , 水中1500m/秒 , 固体中6000m/秒)
心臓が拍動した時の振動が、骨を伝って、(鼓膜や耳小骨を介さずに)頭骸骨の中のうずまき管に直接伝わり、その後、聴神経→脳と伝わることで心臓の音が聞こえるという仕組みです。
つまり、お風呂で耳を塞いで潜って静かにすると、周囲の雑音(気導聴力)をシャットアウトして、骨導聴力に集中できるから自分の心臓の音が聞こえるというわけです!
人体の不思議って面白いですね~!✨
ちなみに、気導聴力と骨導聴力の両方を測ったときの結果の差から、
耳のどこに異常があるのか分かる(うずまき管よりも手前か奥か)ので、
病院ではよく行われている検査なんですよ。
「オージオグラム」といいます。
はい、今日の授業はここまで!👋
御南校/上田