小学3年生は学力の分岐点!国語・算数・理科社会で気を付けるポイントとは?
こんにちは、KLCセミナー庭瀬校の松浦です。
日頃、授業をしていていると小学1・2年生までそれほど学力差を感じなかった子どもたちも、小学3年生になると、急に学力差を感じるようになります。
そういった意味では小学3年生は最初の大きな分岐点ともいえます。
ではなぜ小学3年生で学力差が生まれてくるのか、今後どういうことに気をつけて学習するべきなのかを少しまとめたいと思います。
国語
小学生で習う漢字は小学3・4年生が小学5・6年生よりも多く学習します。
とくに覚える漢字が多いだけでなく、異なる読みの漢字が多く登場します。例えば「黒」を「くろ」と覚えていても「黒板」のように読みが変わると戸惑う子どもたちも少なくありません。
そのため単に漢字を暗記するだけでなく「ほかの読み方はどんな時に使うのか」「この部首はどういった意味をもつのか」など理解していく必要があります。お勧めは新出漢字を使って文章を作ることです。漢字ノート1行ずつの自由作文はとても有効です。
また、教科書の音読はとても大切です。文章の区切る場所や会話文など正しく理解できているか判断することもできます。
- 新出漢字は5年生・6年生より多い
- 文章は音読をする
- 漢字の学習は漢字の意味を理解しながら覚える
- 新出漢字作文は有効
算数
小学1年生でたし算・ひき算、小学2年生でかけ算の九九を学んだあと、いよいよ分数やわり算が登場します。正解することも大切なことですが、それ以上に分数とは何を表しているのか、わり算では商やあまりの意味を理解できているか、などが重要です。
また2ケタのわり算の演習は、おおよその数を頭の中で計算したり、試行錯誤を繰り返したり、これまでの学習とは求められるものが大きく変わります。本質的な理解ができているのか、そこにこだわることが大切になってくる時期といえます。
ぜひお時間がある時に丸つけを親子で一緒にやったり、解きなおしをしたりしてみて下さい。そうすることで保護者の方もお子さまの状況を把握できます。
- 小学3年生から計算問題は複雑になってくる
- 分数やわり算は本質的な意味がわかっているかが重要
- 2ケタのわり算の演習は繰り返し
- たまには丸つけややり直しをお子さまと一緒に
理科・社会の登場
小学3年生で理科・社会の授業が始まります。
内容を理解するのは易しいのですが、それよりも興味を持つこと、好きな分野が見つかることが大切です。保護者の皆様はお子さまが興味を持った時、すぐに(これはかなり重要)必要なものを買ってあげたり、連れて行ってあげるとよいです。
例えば、地理に興味を持った時に地図や地球儀、恐竜に興味を持った時に博物館に連れて行ったり、図鑑を買ってあげる…などちょっとしたことでも子どもたちはどんどん吸収します。
また、ご家庭で一緒に種をまいて植物を育てたり、こん中の世話をしたりすると楽しみながら勉強できます。
- 興味ある分野を見つける
- 興味をもったらすぐに興味が持続するよう応援する
- どんな分野でも否定しない。
- 植物や昆虫を育ててみよう
最後に
小学4年生になる前に以上のことを振り返ってみるとよいでしょう。
小学3年生は学力の分岐点ですが、難しい問題に取り組む必要はありません。楽しみながら学習していきましょう。これは将来、大安寺や操山中などの県立中の受験を考えている場合も同様です。しっかりと土台を固める時期です。4月からは小学4年生になります。
小学4年生には、4年生の勉強法や特徴があります。これはまた別の機会にお話しします。
ご心配な点や気になる点がございましたら、お気軽に最寄りの校舎へご相談下さい。