日々の準備を進め、来るべきチャンスに備える~合格体験記より~

2024年2月18日庭瀬校

こんにちは。
今日は1月に実施された岡山県立中学受験に合格した生徒たちが合格体験記を書いてくれたのでその中の1部をご紹介します。まだまだ合格体験記はたくさん集まってきていますので、また別の機会に紹介します。


【大安寺中等教育学校合格】WO君
3年生の終わりごろ、勉強する習慣を身につけようと母に勧められ、家から通いやすいKLCに入った。
先生の授業はおもしろくて分かりやすかった。さらに友達と競い合うことが楽しく、毎回塾で習ったことを家族に話しては聞いてもらっていた。ぼくはKLCに行くのが毎日楽しみだった。大安寺に絶対に合格したいと思い出したのは6年生になってからだった。
家ではまず「朝勉!」と書いた紙を机の前にはり、朝早く起きて勉強することを心がけていた。
実力テストの前には「次は何点取る」という目標を決め、1日の勉強スケジュールを立てて実行していた。
先生からは「とにかく解き直しをすること」と言われていたので、授業で間違っていたところやチェックテスト、宿題を分かるまで解き直ししていた。
受験前には過去問をたくさん解いては解き直しを繰り返したり、記述問題は先生に添削してもらっていた。
質問しやすい雰囲気もよかったと思う。KLCの自習室はとても集中できる環境だったし、先生にたくさん来るように言われていたので、ほぼ毎日利用していた。
こんな日々の積み重ねが合格への道につながっていったのだと思う。支えてくれた先生たち、競い合った友達、協力してくれた家族、みんなありがとう。

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(先生からのコメント)
W君は小3で入塾したときからとても意欲的、前向きに勉強に取り組んでくれていました。頭の回転も早く、解くのは速いがちょこちょこ計算ミスをすることが唯一のウィークポイントでしたが、間違えた問題の解き直しの指導に素直に従ってやってくれ、小6の2学期以降はほとんど取りこぼしがなくなっていましたね。受験直前の12月の授業の終わりに「他県の過去問やるのは面白い。もっとちょうだい!」と言って、勉強で疲れ気味の他の子たちにも良い影響を与えてくれました。その前向きさで、できる子が集まる大安寺中学校に行っても周囲を引っ張る前向きさを発揮していってくれることを期待しています。

【大安寺中等教育学校合格】KAさん
私は中学受験のことを見据えて小学四年生の冬に近くにある塾何校かに体験授業を受けに行きました。KLCは分からないところをすぐに質問できて自由に自習できる環境なので、「楽しく勉強できる」と思い、入塾を決めました。
私の合格の決め手となったKLCの指導が二つあります。
一つ目は解き直しです。授業の最初に毎回チェックテストを行うと聞いてとてもやる気が生まれました。そしてこのチェックテストで高得点を取るためには解き直しが大事であることを知りました。同じ問題を何回も解くことは私にとっては最初は辛かったです。途中でやめたくもなったし、こんなに問題を何回も解いて力になっているのかと不安になることもありました。しかし、解き直しをすることで結果がついてきたので、受験勉強のときも解き直しに重点をおいて学習しました。過去問の同じ問題を五回以上解いたこともあります。
二つ目はすららドリルを使った「kulumo」です。六年生になったときkulumoが始まると案内を聞いて、自分から母に参加したいと頼みました。kulumoでは理科と社会の学習に取り組みました。どちらも学校で習っていない内容の先取り学習だったので難しかったです。しかし「志望校に合格するという決意をしたからにはやりとげよう」と自然にそのような気持ちになりました。実際に今年の入試問題は理科の配分が多かったのでkulumoで学習したことが実を結んだと思いました。
私はKLCに入塾してよかったなと感じています。「努力は必ず報われる。」みなさんもKLCの先生方を信じて頑張って行きましょう。

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(先生からのコメント)
Kさんは学校でも優等生で、小4終わりの入塾当時から勉強姿勢のよいお子さんでした。そのせいもあってか、間違えた問題を受け入れてそれをやり直す「解き直し」には当初は抵抗があったようでした。「プロスペクト理論」といって、大人でも自分の間違いを受け入れるのは抵抗感があるものです。「やるんだ!」「いや!意味ない!」と睨みあったこともありましたね(笑)。そこをKさんは乗り越えて毎週きれいな字で丁寧に間違えた問題と自信のない問題の解き直し、反復練習に取り組んでくれました。Kさんのノートはものすごい「凄み」というか、「学ぶ迫力」に溢れていました。ICT教材の「すらら」を使った学習にも積極的に取り組み、受験前には合格に死角は無いという状態でした。この2年間でKさんは小学校の「いち優等生」から何でも吸収し自分を高めていける「スーパー小学生」になりました。優等生が集まる大安寺中学でもトップを狙っていってください。


【大安寺中等教育学校合格】KTくん
僕が小学校生活で一番うれしかったことは、第一志望校に合格したことだ。僕はこのことを通じて「努力」は大切なものだということが分かった。
僕は四年生の時に入塾した。入塾当時のテストでは順位が下位の方だった。そのため、「自分に受験はできるのかなぁ」と不安になった、しかし、「あきらめてはならない、たくさん勉強して成績を上げるぞ」と自分に言い聞かせ、点数を上げるためにたくさん自習室で勉強をした。そうしたらみるみる点数、順位が上がっていき、ついに六年生のテストで5位以内に入った。そしてこの成績を維持しなければならないと前よりも多く自習室で勉強をした。先生に言われた解き直しという勉強法もたくさんし、実力向上につなげた。
受験が近づいてきたころ、僕は一日中自習室で勉強をした。「自分が遊んだら、その間他の人は勉強をしているんだ」と言い聞かせ、遊ぶこともがまんした。そして受験前日、先生に「自信を持って落ち着いて行きなさい」と言われ、できるだけ平常心で心を落ち着かせるよう、いつも通りの服装で受験に挑んだ。適性Ⅰはいつもと違う形式で問題が出たが、平常心で解くことができた。適性Ⅱはいつもと同じ形式の問題だったため、落ち着いて解くことができた。面接も緊張したが勇気を出して一番最初に手を上げて発表することができた。適性Ⅰ、Ⅱ、面接のどれも自分の実力を出し切ることができた。
そして合格発表当日、合格したということを知った瞬間、涙が出るくらいうれしくなった。四年生からの努力が報われた瞬間だった。このことを僕は一生忘れない。

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(先生からのコメント)
Kくんは、本人も体験記で書いていますが入塾した当初は決して上位の成績ではありませんでしたよね。でも実に真面目で、コツコツコツコツ(×10)と、野口英世か二宮金次郎を彷彿させる頑張りを見せてくれました。その努力を結実させ、1位ずつ順位を上げていき、ついに小6の夏に初めて成績優秀者の上位5名に入りました。まるで駅伝の選手が上り坂で一人ずつ抜いていくような熱量と感動がKくんの頑張りにはありました。面接が苦手だったKくんが本番で勇気を振り絞って一番に手を挙げたと聞いたときは目頭が熱くなったし、合格の知らせには僕も涙が吹き出ました。人生はこれからも上り坂、1段1段上って行こう。君なら行ける!


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■解き直しの大切さ■
3人とも「解き直し」のことを書いてくれています。これは本当に大切なので少し補足説明をします。

小学校の勉強や宿題で、同じ問題を繰り返し解くということはあまりないと思います。なので最初はこの解き直しに抵抗を感じたり、うまくできない子が多いのも確かです。

・・・でも、勉強以外のスポーツや習い事ではほとんどの人が同じことを経験しているはずです。

例えば、ピアノを習っている人。レッスンの日に先生に教わりながらショパンを弾けたとします。では、一週間後に発表会で上手に弾けるかというと全然そんなことはないですね? 繰り返し繰り返し反復練習をして、10回弾いて10回ともミスなくできるまでになってやっと発表会で自信を持って演奏できるというのは容易に想像できると思います。

例えば、テニスをやっている人。ある日の練習で新しい技:スピンサーブをコーチから教わったとします。何球か打ってみて、そこそこ入るようになった。・・・でもすぐに試合では使えませんよね。試合で使える武器になるまでには繰り返し繰り返し反復練習するはずです。その反復を怠って試合に臨むことはただの無謀な挑戦です。
勉強における試合とはテストや受験のことです。

その他、硬筆、習字、水泳、サッカー、柔道、剣道・・・どんな習い事でも同じです。そういえば、ゲームも同じですね。(笑)

勉強でも、漢字、音読、英語、理科、社会、国語 、、、どの科目、どの単元も同じです。

ものごとを上達させ実力をアップさせようと思ったら、一度できただけでは絶対的に不十分で、反復練習が必ず必要なのです。
スポーツや音楽の世界の経験ある人は、みな納得されると思います。
ところが、勉強の世界になると、この『反復』という考え方、練習の仕方をする人が極端に少なくなります。勉強の反復練習やその結果よい成績をとって「楽しい」と感じる機会が少ないからかもしれません。

逆に言えば、そこがチャンスとも言えますね。
ほとんどの人が勉強の反復練習をしないなら、自分がそれをしっかりやれば、上がっていくことは難しくないでしょう。

だから、私は勉強の『解き直し』を関わった生徒さんには指導させていただいています。
もちろん大安寺のような難関校を受けるお子さんはほとんどが反復練習をしてきます。なので次は反復練習の<質>の勝負になってくるわけです。いかに質の高い反復練習を積んでいくか。

私と友人の範囲の経験ですが、大学受験で東大、京大など超難関校を受ける人たちはみな「反復練習の鬼」でした。その中で本当にできる人は、高い集中力を持って少ない練習回数でしっかりとものにしていきます。ダラダラとやらないということですね。

・・・そんなことが上の3人にもよく伝わっていて、うれしい限りです。


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■おすすめの本(再)■
前回の私のブログで「難しい本」を読むとよいと書いたら、何人かに質問を受けましたので少し補足を。
・人生の歩き方や勉強法、人とのかかわり方などについての本
(『7つの習慣』『絶対成功する1000回の法則』『小さな人生論』『できるやんか!』 などなど。ネットで検索してみてください。)
・文学小説(芥川龍之介や夏目漱石、志賀直哉、三浦綾子 など)

その他、今回追加で
・偉人の伝記を読むと良いと思います。何か一人上げるとすると、エイブラハム・リンカーン(アメリカ16代大統領)の伝記がおすすめです。
リンカーンは、丸太小屋の貧しい家庭で生まれ、父親は自分の名前以外の文字は読めず、母親とは9歳で死別。ちゃんと教育を受けたのは1年にも満たないそうです。彼の失敗の歴史はすごいですよ。
22歳、事業に失敗し、無職になる。
23歳、州議会議員選挙 落選する。
25歳、再び事業に失敗する。
26歳、恋人を亡くす。
27歳、神経衰弱になる。
28歳、州議会議長選挙で落選する。
31歳、大統領選挙で落選する。
34歳、下院議員選挙で落選する。
39歳、下院議員再選挙で落選する。
40歳、国有地管理局長選挙で落選する。
46歳、上院議員選挙で落選する。
47歳、副大統領をめざすが失敗する。
49歳、上院議員選挙で落選する。  

それでも不撓不屈の努力を続け、51歳でアメリカ大統領に就任し、奴隷解放を成し遂げ、アメリカが分断される危機を救った。
「人民の人民による人民のための政治」という言葉を発した人です。
そのリンカーンの名言の一つに
「準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ」
というものがあります。
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今回、残念ながら受験に合格しなかった子も、今は中学準備講座で中学内容の先取り学習に取り組んでいます。その先に見据えるものは高校入試!

私たちの人生には、仮に一度失敗したとしても、何度でもチャンスはやってきます。
その来たるべきチャンスで実力を発揮できるよう、前を向いて準備=質の高い反復練習を積んでいきましょう。



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