『出る杭(くい)は打たれる』の続き?

2024年4月20日庭瀬校

みなさんこんにちは。庭瀬校・前です。

“出る杭(くい)は打たれる” 
という言葉は聞いたことありますよね。
この言葉には下の句というか、続きがあるのをご存じでしょうか?



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出る杭にも、うまい出方がある

確かに、大人になって社会に出ると、<出る杭>は打たれやすいことがよくあります。
たとえ正しいことを言っていても、周囲から浮いてしまったり、
「なんだあいつ生意気だな」みたいに先輩や上司から色々言われたりすることがあります。


ではどうしたら良いのでしょうか?
「100%これが答え」という訳ではありませんが、一つのアイデアとして、下のようなものがあります。


意見交換や仕事などの場で、仮に納得がいかないことがあっても、、、
それをすぐ口に出すのではなく、
先輩、上司やお客様に笑顔をつくり、反対のオーラを出さない。

そして、
相手と異なる意見を述べるときも、
「~だと思います!」「~すべきです!」と直接的に強く主張するのでなく、

相手の意見を認めつつ、
「~という考え方もあると思います」「~ももっともですが、~はどうでしょうか?」と、提案するニュアンスで柔らかく述べて、相手を否定するのではなく、相手に今一度考えてもらい、最終判断を相手に委ねるという述べ方があります。


これは、とりわけ現代日本においては効果的な交渉スキルとされている面があります。
(欧米やアジア諸国では必ずしもその限りではないと思いますが。)


相手からは「気持ちの良い人だな」と好感を持たれ、誰も否定しないので敵もつくらずに済むし、上司や目上の人から可愛がられたりすることもあるでしょう。


私がアジアの国やフランスの企業で働いた経験からすると、ガンガン自分の主張をする人が正義みたいになり、その人に議論で負けた人は「敗者」みたいな感じになり、遺恨というか嫌な空気が残ることが多かったです。
お互いが譲らず、何時間も会議をして結局結論が出ず…ということもありました。

私が海外で働いていたあの頃、上に述べたような提案型の意見の述べ方をしたら、また違った結論もあったかもしれないなと思う場面がいくつもあります。

出る杭にも、<うまい出方>があるということですね。
そういう『議論(ディベート)』の仕方については、6年生受験クラスの国語の授業の中で今年何回か行っていきます。





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『出る杭は打たれる』の続き(下の句)

それは、こうです。

『出る杭は打たれる。  されど、出ぬ杭は腐る』

空気を読んで、周囲に合わせて出ないのはいいのですが、出ずに引っ込み続けていると、いずれ腐ってしまうということです。

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◆すぐ諦める「カマス」という魚・・・

サンマとよく似た、細長くて口まで長く尖っている「カマス」という魚がいます。

実はカマスという魚は、まったく挑戦意欲のない魚だそうです。
あきらめが早く、チャレンジ精神のない魚とは、どんな魚なのでしょうか?

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ご存知の方もいると思いますが、こんな実験をした人がいました。

カマスをまず水槽の中に入れます。
次にカマスを水槽の左端に寄せて、
その水槽の真中にガラス板を置いて境を作ります。
そして右端のほうにエサをやります。

カマスはガラス板が見えないので、
エサを食べようとすると真中のガラス板にぶつかって、前へ行くことができません。

2~3度トライしてみるのですが、そのたびに顔(口かな)をガラス板にぶつけて、やはりエサを口にすることができません。



しばらくしてから今度は、そのガラス板をはずし、同じように右端にエサをやってみます。
すると、カマスは“どうせまたダメだろう”とあきらめてしまって、もうエサのほうへ行こうとはしなくなっています。

つまり水槽の中に食べることのできるエサがあるにも拘らず、カマスはそのまま餓死してしまう。と言うのです。



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周囲の空気を読み、和を乱さないことに意識が行き過ぎると、自分で考えることを放棄し、何が正しいことか、何をすべきか見極められない、いわば『カマス人間』になってしまうかもしれません。



それも生き方の一つで、決して否定はしません。


これまで私自身は、「正しい」「こうすべきだ」と思うことは、
大学を卒業して最初に就職した従業員2万人の会社の時も社長さんに直接進言したりと
激しく【出る杭】の生き方をしてきました。打たれまくりましたね。笑
自分は言いたいことを言うのでストレスはないのですが、
不快に思った人もたくさんいたことでしょう。
上司や権力者から打たれますのでダメージをもらう場面も多かったです。
いま振り返れば、もっと周囲の人のことを配慮しながら伝える工夫をすべきだったなと反省する気持ちがあります。

昨今の日本社会はそういった相手への配慮がますます重んじられる風潮になっていると感じます。
人に対する思いやりの大切さが増しているのはいいことだと思います。
思いやりの厚い人は、周囲からも尊敬されますし、その環境を良くします。


あなたはどんな生き方をしていきたいですか。

もし
『自分がいる環境を少しでも良くしたい』
『少しでも世の中の役に立つことをしたい』

と思う気持ちがあるなら、カマス人間になりきってはダメです。


どんな時も、自分の意見を考えて、穏やかに、相手を否定せず、論理的に述べられるようにしましょう。
世の中が望んでいるのは、自分の意見を言え、集団を方向付けることができるリーダーです。

そうなるためには、

出る杭は打たれる。されど、出ぬ杭は腐る。

を忘れないことです。

              庭瀬校 前