こんな先生がいます@岡山校 その8

岡山校

岡山校で英語を担当している高島です。

投稿の機会をもらえたので、今日は僕と英語との「馴れ初め」についてお話ししたいと思います。

高校2年のアメリカ留学。僕の「英語観」を永遠に決定するある「事件」がありました。というか、僕のアメリカ生活がその「事件」で始まったのです。

 

今はほとんど見かけませんが、当時のアメリカには各地にローカルの航空会社がたくさんあり、小型のプロペラ機が「各駅停車」で地方の空港を点々と結んでいました。

日本からの大型機で中西部のシカゴ空港に着いた後、同期の留学仲間はそれぞれの目的地に向けて散り散りになっていきました。僕も最終目的地までのチケットを渡されたのですが、今にして思えば、その時「何番目の空港で降りてください」と指示をされたのでしょう。

…残念ながら、当時の僕の英語力で担当者の(英語の)指示をきちんと聞き取るのは無理な話。

結果として、僕は「終点」まで飛行機に乗り続け、ホストファミリーが待つ空港から数百キロ離れた、田舎の小さな空港に放り出されたのでした。

チェックインしたスーツケースは行方不明、機内持ち込みのバッグ一つ、ドルの持ち合わせも大してなく、そもそも周囲に日本語が話せそうな人は誰もいない。

自分一人なら、その場で大声で泣き出すかして、警官か空港関係者に保護してもらうこともできたかも(実際泣きたい気分ではありました)。

そうしなかったのは、僕の傍らに留学仲間の女の子が一人いたからです。僕と同じ空港で降りるはずの彼女は、僕よりはるかに心細そうで、今にも泣きだしそうな目で僕のことをじっと見つめていたのです。(この部分全く盛ってません。100%事実です悪しからず。)

 

これが、本当の意味での僕と英語の「出会い」でした。これ以降、僕にとって英語とはまさしく「サバイバル・ツール」でした。

 

留学初日の「事件」をどう切り抜けたかは、またの機会に譲ることにしましょう。そこから僕は常に英語と関わり続けてきました。英語で恥をかき、英語に救われ、馴れ初めから40年以上たった今、英語は僕の職業になっています。

KLCでは皆さんの受験に必要な英語を意識して講義をしていますが、本当に伝えたいのは、僕が自分の体験を通して学んだ「英語との付き合い方」かもしれません。

皆さんにも、自分と英語との「良い付き合い方」を見つけて欲しいと思います。その際、僕の講義や経験が少しでも役に立てば、これに過ぎるものはありません。