KLC和歌集

岡山校

主待つ 時ぞむなしき ボックスの
 満ちて溢れて やがて散るべし
詠み人しらず

あふれかえる忘れ物ボックス。。窮屈で今にも壊れてしまう。

〈品詞分解〉
主(名詞)待つ(動詞タ行・四段活用・連体形) 時(名詞)ぞ(係助詞)むなしき(形容詞・連体形) ボックス(名詞)の(格助詞) 満ち(動詞タ・四段活用・連用形)て(接続助詞)溢れ(動詞ラ行・下二段活用・連用形)て(接続助詞) やがて(副詞)散る(動詞ラ行・四段活用)べし(助動詞・終止形)
〈現代語訳〉
主人を待つ時間が無駄なことだ。(忘れ物)ボックスがいっぱいになってあふれかえって、そのまま散ってしまうだろう。
〈解説〉
KLCセミナー岡山校では毎日のように忘れ物がたくさん見つかります。名前があれば持ち主の方に返せるのですが、名無しのものはボックスに保管しています。ただ、箱の容量にも限界がありますので、主人が訪ねてこないかぎり、この子たちは捨てられてしまうのです。あわれなことよ。