岡山の中学9校の探究活動を比較|県立中・私立中の特色と面接での生かし方【岡山市 塾 KLCセミナー】

岡山校

【面接前に見ろ】岡山の中学9校、探究活動で何をやっているのか全部比べました【パンフレットだけでは分からない】
結論

探究活動は時間の使い方・発表と評価の場・高校とのつながりの3つで比べると、9校の違いがはっきり見えます。

岡山操山・岡山大安寺・倉敷天城の県立中と、岡山白陵・ノートルダム清心・岡山中・就実・岡山学芸館清秀・金光学園の私立中、あわせて9校の探究活動を、各校の公式サイトや学校案内の内容をもとにKLCセミナー岡山校の講師が比べます。

この記事で分かること
  • 9校の探究活動の早見表
  • 県立中高一貫校3校の探究の進め方と発表の場
  • 私立中学校6校の探究活動の特色
  • 面接と学校選びに生かす3つの視点
目次
  1. 探究活動は「どの学校もやっている」が、中身はまったく違う
  2. 9校の探究活動 早見表
  3. 県立中高一貫校3校の探究活動
  4. 私立中学校6校の探究活動
  5. 面接と学校選びに生かす3つの視点
  6. まとめ
  7. よくある質問

▲ この記事の内容は動画(16分)でも解説しています

探究活動は「どの学校もやっている」が、中身はまったく違う

探究活動は、どの学校の学校案内にも目立つ場所に書かれています。課題研究、探究の時間、ゼミ。言葉は似ていても、中学の3年間で何を身につけるために、何をしているかは学校ごとにまったく違います。

しかも、面接で志望理由として探究活動を挙げる受験生は多いのに、その中身をあまり知らないまま話してしまうことも少なくありません。この記事では、岡山県の中学9校の探究活動を、各校の公式サイトや学校案内の内容をもとに比べます。面接対策と学校選びの両方に役立ててください。

視点1
時間と研究の主体

中学3年間で探究にどれだけ時間を使い、誰が何を研究するか。

視点2
発表と評価の場

成果をどこで発表し、誰から評価やフィードバックを受けるか。

視点3
高校とのつながり

中学の探究が、高校の課題研究やゼミにどうつながるか。

9校の探究活動 早見表

学校探究の進め方特徴
岡山操山中生徒1人1人が1年ごとにテーマを決め、3年間課題研究に取り組む3年間とも外部の専門家から評価を受ける場がある。集大成は卒業研究論文
岡山大安寺中等6年一貫。中学で研究の方法を学び、3年生で課題研究を始めて高校段階で深める話す・議論する力の授業と、職場見学・職場体験などのキャリア教育が土台
倉敷天城中探究系の3つの授業が1〜3年生まで毎週1時間ずつ、合わせて週3時間全員が研究の手法を身につける。修学旅行先の大学で自分の研究を発表
岡山白陵中探究の時間を別に置かず、教科の授業時間を厚くし、部活動で深く掘るディベート部・科学部など、やりたい生徒が部活動で研究する
ノートルダム清心中中1全員が2種類の探究を経験し、中2からどちらかを選ぶ。中3でポスター発表高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校
岡山中6年間を3つのステージに分け、中3から探究が本格化企業のミッションに取り組むプログラム。探究を社会との接点まで広げる
就実中年に複数回の発表を軸に進める岡山の身近な疑問から入り、人前で発表する経験を重ねる
岡山学芸館清秀中学年ごとのテーマが明確。視野を自分から社会、世界へ広げる高校は7ユニット・22ゼミで、研究テーマは約150以上
金光学園中発想する・思考する・発表するの3段階高校の探究で全国のコンテストにも挑戦

県立中高一貫校3校の探究活動

岡山操山中|自分で問いを立て、外の専門家に問う3年間

生徒1人1人が1年ごとにテーマを決めて課題研究に取り組む、3年間のプログラムです。問いを立てるときは、先輩の卒業研究論文や、1年の福祉体験、2年の職場体験をヒントにします。計画の段階では、友人や講師との議論に加えて、対話型AIで考えを整理することも取り入れられています。研究の手段も、理科室での実験、3Dプリンターでの試作、街に出てのインタビュー調査など、文系・理系の枠を超えて選びます。

  • 1年岡山で専門家を訪問
  • 2年京都の企業と京都大学を訪問
  • 3年東京大学で成果を発表し、専門家からフィードバックを受ける集大成はアカデミックな作法で書く卒業研究論文

公式サイトには、片手が使えない人のための道具を3Dプリンターで試作・検証した研究などが紹介されています。授業の外でも、生徒が企画・運営する校内研究発表会や、3Dプリンター・プログラミングを学ぶ講座があります。

岡山大安寺中等教育学校|中学で「型」を学び、高校で本格的な研究へ

6年一貫の中等教育学校なので、探究も6年間のカリキュラムで設計されています。1・2年生は、スピーチ・ディスカッション・ディベートを学ぶ授業で、相手の話を理解し、自分の意見をわかりやすく伝える練習をします。3年生では身近な自然現象を題材に、実験・観察とデータ分析で科学的に探究する方法を身につけ、課題研究を始めます。4年生以降はその研究を深めていきます。

土台にはキャリア教育があります。1年生でさまざまな職場を見学し、2年生で職場体験。3・4年生の希望者は東京での研修で大学の研究室を見学します。2年生のころから市民科学プロジェクトで小惑星を探し続け、新しい小惑星の発見者の1人になった生徒もいます。自分の関心を何年もかけて追いかけた成果です。

倉敷天城中|時間をかけ、全員が研究の手法を身につける

探究に使う時間の多さが特徴です。伝える力と探究の学び、サイエンス、グローバル(言語技術)の3つの授業が、1年生から3年生まで毎週1時間ずつ、合わせて週3時間入っています。

  • 伝える力と探究の学び:1年でプレゼンテーションを学び、岡山について調べて発表。専門家から話を聞く機会も。2年で職場体験と研修、3年で学部学科調べと課題研究
  • サイエンス:イギリスで作られたプログラムを使い、1・2年で科学的に考える力を段階的に鍛え、3年で課題研究論文とポスターを作って発表
  • グローバル:英語ではなく日本語で、論理的に伝える力を作文と発表で鍛える言語技術の授業

3年生の修学旅行は関東方面で、訪問先の大学で自分の課題研究をプレゼンし、専門的なフィードバックを受けます。

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私立中学校6校の探究活動

岡山白陵中|教科の時間を厚くし、部活動で深く掘る

探究の時間を別に置くのではなく、教科の授業時間を厚くし、その上に部活動を重ねる設計です。中学の理科は週5時間、数学は中1・中2が週6時間、中3が週8時間です。ディベート部は1999年から全国大会を目指して活動し、中学の部で2010年と2016年に全国優勝しています。科学部も実験・プログラミング・数学の班に分かれて活動しています。やりたい生徒が部活動で深く掘っていく学校です。

ノートルダム清心中|中1から研究の入り口に立たせ、高校で世界へ

中学1年生は全員が探究コースに入り、グローバル探究とサイエンス探究の両方を経験します。2年生からはどちらかを選び、3年生で研究の成果をポスターにまとめて発表します。高校は2006年からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けており、国際的な科学研究の大会に日本代表として参加した生徒もいます。2027年4月からは共学になります。

岡山中|探究を社会との接点まで持っていく

6年間を「定着」「探究」「実現」の3つのステージに分け、中3から探究が本格化します。中3では企業に体験入社する形で、企業から出されたミッションに取り組み、解決策をプレゼンします。瀬戸内海でとれるものの、あまり食べられていなかった魚に生徒が目をつけ、加工品を企画・販売した例もあります。

就実中|身近な疑問を、人前で発表する経験に変える

年に複数回の発表を軸にしています。特別進学コースは、1年生の関西研修で探究活動の意義と方法を学んで京都大学を見学し、2年生の関東研修で東京大学を見学します。探究発表会では1・2年生がチームで、3年生は1人1人が自分のテーマでステージに立ちます。1年生の発表テーマには「岡山の車は一時停止率が悪いのか」のような、岡山の身近な疑問が並びます。

岡山学芸館清秀中|学年ごとのテーマで視野を広げる

中1は自分を探究する週間やプログラミング、中2は自分と社会をつなぐテーマで未来の職業や働き方、中3は海外研修などの体験を通して世界を自分ごとにする、と学年ごとのテーマが明確です。高校では課題研究から始まり、7ユニット・22ゼミ、約150以上の研究テーマに分かれて研究します。

金光学園中|発想と表現を鍛え、高校で全国へ

中学の探究は「発想する」「思考する」「発表する」の3段階です。1年生は正解が1つではない課題に向き合う実習、2年生は地域の魅力を調べて発表、3年生は時事問題を議論するディベートに取り組みます。高校の探究では、全国規模のコンテストや発表会にも出場しています。

面接と学校選びに生かす3つの視点

視点1
自分でテーマを決めたい子か、用意された体験から学びたい子か中学の段階から自分でテーマを決める学校もあれば、6年間で段階的に積み上げる学校もあります。お子様がどちらで力を発揮しやすいかを考えます。
視点2
人前で発表することをどう感じるかどの学校にも発表の場はありますが、頻度と規模が違います。毎年の発表が決まっている学校では、場数を踏んで慣れていけます。
視点3
保護者が実物を見られるか卒業研究論文、ポスター発表、受賞歴などは、公式サイトや説明会で実物を見られることがあります。生徒が実際に何を作っているかを見ると、学校の特色が具体的にわかります。
講師
面接で探究活動を志望理由に挙げるなら、「探究が盛んだから」ではなく、その学校が何年生で何をし、どこで発表するのかまで言えるようにしておきましょう。そのうえで「自分はこういうテーマを調べてみたい」と結びつけられると、説得力がまったく違います。

まとめ

  1. 探究活動は、時間の使い方・発表と評価の場・高校とのつながりの3つで比べると違いが見える
  2. 県立3校は、外部の専門家からの評価(操山)、6年かけた積み上げ(大安寺)、週3時間の授業(天城)がそれぞれの特徴
  3. 私立6校も、部活動型、SSH、企業連携、発表重視、ゼミ型、段階型と方向性はさまざま
  4. 面接では、学校の探究の中身と自分の興味を結びつけて話せるように準備する

よくある質問

岡山の県立中高一貫校の探究活動には違いがありますか?

あります。岡山操山中は1年ごとにテーマを決めて外部の専門家から評価を受ける3年間の課題研究、岡山大安寺中等教育学校は6年間で研究の方法から本格的な研究まで積み上げる設計、倉敷天城中は探究系の授業を毎週3時間行うのが特徴です。

面接で探究活動について話すときのポイントは?

その学校が何年生で何をし、どこで発表するのかまで具体的に知ったうえで、自分が調べてみたいテーマと結びつけて話すことです。

探究活動の内容はどこで確認できますか?

各校の公式サイトや学校案内、説明会で確認できます。卒業研究論文やポスター発表、受賞歴などの実物を見られることもあります。

探究活動で学校を選ぶときの見方は?

お子様が自分でテーマを決めたいタイプか、用意された体験から学びたいタイプか、人前で発表することをどう感じるかを考え、学校の探究の進め方と照らし合わせてください。

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