「勝つ」ことにこだわる

岡山校

受験生の皆さん、受験に向けて勉強は順調に進んでいますでしょうか。

 今日は私自身が日頃授業やテストの採点をしていて、少し気になっていることを話したいと思います。

 皆さんはこれからどんなことを意識して受験に向かいますか。「好きなことを我慢して勉強に集中する」、「苦手分野を克服する」、いろいろあると思います。もちろんそれはやってほしいんです。ただもう少し基本的なことで、皆にやってほしいなあと思うことがあります。簡単に言えば、

合格することにこだわる。ということです。勉強を頑張ることとは違います。似ているようで違います。日頃どんなに頑張っていても、どんなにテストで高得点を取っていても、本番一回きりのテストで好成績をおさめなければ意味がありません。そういう観点で皆さんの日常の勉強に対する姿勢を見ていると、まだまだこだわりが足りないなあ、と思ってしまいます。それをお伝えしたいと思います。

 

1、解き終わったら見直しをする

 まあ、これは基本ですよね。ただ意外としていない生徒が多いです。テスト中も授業の演習中も。防げるミスは防ぎましょう。演習中であれば早めに解き終わった人が次の問題に進むことが多いと思います。得意な意識がある人ほど多いかもしれません。少しそこで立ち止まって見直しをしてみましょう。うっかりミスがあるかもしれません。

 

2、丁寧に字を書く

 テストの採点をしていると思いのほか字が乱れている人が多いです。カタカナの「ア」と「イ」の違いが分からなかったり(!)、アルファベットの「a」なのか「u」なのか分からないものも多いです… 解答用紙はただ正解を書けばよいのではありません。採点者へのアピールの場です。上手く書く必要はありません。ただ読む側に対する敬意を払ってほしいということです。それを今からでも意識しましょう。

 

3、解答は清書のつもりで書く

 これは演習中に気になることが多いです。特に中学生・高校生。長い解答欄に記述するときです。解答を訂正するとき、消しゴムで消さず「v」のような記号で解答をつけ足したりしてませんか。「今は本番じゃないから」というのは本人も分かっているとは思うんですが、解答を清書して書く癖を今から養いましょう。さらに言えば仮に消しゴムで消して書いていたとしても、何度も消した跡があって解答欄が真っ黒になっている人もいますね。場合によっては紙にシワがよっていたり、破れてしまっていたり…「よく頑張ったね」と褒めてあげたいのですけれど、本番であれば好ましくないです。もう一度言いますが解答用紙は採点者へのアピールの場なので。真っ黒な解答用紙をみると「この子落ち着きがないのかな」「計画性がないのかな」という風に見えてしまいます。普段の演習時間から意識を変えていきましょう。

 

4、最後に:すべては結果をだすため

 「今は本番じゃないし、当日になったらちゃんとするから大丈夫。」と思う人も多いかと思います。でもその発想はあまりに危険すぎます。あまりに危険すぎます。強調したいから2回言いました。日頃からできていないことを本番でできるようになりますか。部活でいうならば、練習もしていない技を試合当日できるようになりますか。強い選手・チームほど「勝つこと」にこだわっています。では「勝つこと」とは具体的にどういうことなのか、それを突き詰めて考えてほしいんです。字の丁寧さにしてもテストだけではないですよ、日頃から意識するんです。日頃から丁寧に書けないのに本番になって突然綺麗な字を書こうという余裕が生まれるでしょうか。ただでさえ普段と違う緊張感がある中で。常に合格することにこだわりましょう。最終目標は成績を上げるのではなく、本番の勝負で勝つことです。それを忘れないでほしいです。