獣医学部をめざす!!

大元校

 みなさんのなかには、動物が好きで、将来動物に関わる仕事がしたいと思っている人もいるのではないでしょうか。例えば、ペットショップの店員や動物園の飼育員などいろいろあるとは思いますが、中でも獣医師に興味があるという人もいると思います。

 
では、具体的にどうすれば獣医師になれるのでしょうか。

Q1:獣医師になるには、どうすればいいの?

  A:獣医師になるには、まず獣医学部や獣医学科のある獣医系大学に入学しな
ければいけません。

 ちなみに、全国に獣医系大学は国立では以下の11大学、私立大学では5大学の計16校のみになります。
 非常に狭き門であることに加えて、偏差値も高いため「獣医師になりたい!!」という人は今からしっかり勉強しておかなければいけませんね。
 
そして意外と知られていないのですが、獣医大学は医師と同じく全て6年制の大学なので、6年間しっかりと大学で学ばなければなりません。

<国立大学>
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北海道大学
帯広畜産大学
岩手大学
岐阜大学
鳥取大学
山口大学
宮崎大学
鹿児島大学
大阪府立大学
東京大学

<私立大学>
日本大学
北里大学
日本獣医畜産大学
麻布大学
酪農大学

Q2
:大学ではどんなことを勉強するの?

 A大学によって特色がありますが、大きく分けて、動物の生態構造や病気の原因などを学ぶ「基礎獣医学」、病気の診断・治療・予防などを学ぶ「臨床獣医学」、家畜の伝染病発生の要因や予防法などを学ぶ「応用獣医学」の3つがあり、講義と実習を通して、獣医師に必要な専門知識や実践的な技術を学んでいきます。

 大学によって違いはありますが、以下のような流れで獣医師になるために必要なことを学んでいきます。

1年次
獣医師に必要な教養を身につけると共に解剖学や生化学などの基礎専門科目を学びます。
2年次
実験や解剖などの実習を通して基礎獣医学の知識を確実に身につけます。
3年次
基礎獣医学の知識を土台に、感染症を引き起こすウイルスの研究などの臨床・応用獣医学を学びます。
4年次
臨床現場での具体的な治療法や公衆衛生を実習で学びます。
5年次
大学附属家畜病院や学外での臨床実習を行います。
6年次
卒論作成のかたわら、獣医師国家試験を目指します

Q3:獣医系大学を卒業すれば獣医師になれるの?

 Aいいえ。大学を卒業した後は獣医師国家試験が待っています。この試験に合格して、晴れて獣医師免許をもらい獣医師になることができます。

 現在の獣医師国家試験はマークシート方式で、2日間かけて300問~400問の問題が出されます。
 試
験内容は、簡単なものではありませんが、受験者の8割程度が合格する内容となっており、しっかりと準備しておけば合格の可能性は高いでしょう。

Q4:獣医師の就職先は

 A:現在は、獣医師のほとんどが小動物病院に就職していますが、他にも動物園、水族館、検疫所、地方自治体、製薬会社、農協など就職先は様々です。

●動物病院 
犬や猫などの小動物の診療を行います。

●農協畜産
牧場の牛や豚などの診療や管理を行います。

●動物園・水族館
動物園や水族館の動物の健康管理を行います。

●地方自治体
食肉衛生検査所、保健所などで、食肉の衛生管理や、動物と人間に共通する感染症対策を行います。

●検疫所
空港や港などの検疫所で、輸出入される動物の伝染病や感染症などの検査を行います。

●製薬会社
医薬品の研究開発、動物実験の管理などを行います。

など、獣医師の仕事には色々な方面の仕事があります。

 

 仕事に就いた後も、すぐに仕事が出来るようになるわけではありません。 
 日本の獣医大学では、紙の上だけで学ぶことが多く、実際に診療の現場にたずさわるのは、卒業して働きだしてからということになります。

 
就職した場所で、たくさんの動物達に触れ、多くのことを経験して、少しずつ1人前の獣医師になっていくということですね。

 
つまり、獣医師の仕事は一生勉強しなければならないということになりますが、その分とてもやりがいのある仕事であるともいえます。

 獣医師を目指す皆さん。たくさん勉強をして、素敵な獣医師になれるよう頑張って下さい。

 ちなみに、KLCセミナーには獣医学部卒の講師の先生がいます。「獣医学部に関してもっと知りたい!」「相談にのって欲しい!」という人は、KLCセミナーへGO!!一緒に夢に向かってがんばりましょう!!