適性検査の立体図形の解き方|岡山県立中の過去問で学ぶ3つのコツ【岡山市 塾 KLCセミナー】

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【一撃】適性検査で合否を分ける立体図形の解き方のコツ【岡山 中学受験 塾】
結論

立体図形は同じ大問の中で正答率90%→23%と差がつきます。「平面にする」「種類に分けて数える」「わからない長さはまとめて使う」の3つで手が止まらなくなります。

岡山操山・岡山大安寺・倉敷天城・津山の県立中の適性検査Ⅰで、令和7・8年度に重い問題が続いた立体図形。令和4・7・8年度の過去問4問を使って、合否を分ける解き方のコツを、KLCセミナー岡山校の講師が解説します。

この記事で分かること
  • 令和7・8年度の立体図形の正答率と、差がつくポイント
  • 見え方の問題を「数えて」解く方法
  • 見えない面の数字を種類分けで数える方法
  • 階段の表面積・体積を、まとめて計算する方法
目次
  1. 立体図形は「同じ大問の中」で大きく差がつく
  2. 令和7年度 課題3(1)|「似ている」ではなく「数えて」選ぶ
  3. 令和8年度 課題3(1)|見えない面は「見える面」に置きかえる
  4. 令和4年度 課題2|3段の階段の表面積
  5. 令和4年度 課題2(3)|5段の階段を水そうに入れる
  6. まとめ
  7. よくある質問

▲ この記事の内容は動画(20分)でも解説しています

立体図形は「同じ大問の中」で大きく差がつく

立体図形は、4校共通になった令和5〜8年度の適性検査Ⅰで4年中3年出題され、特に令和7・8年度は重い問題が続きました。注目したいのは正答率です。

年度(1)の正答率(2)の正答率
令和7年度 課題390%23%
令和8年度 課題338.4%3.1%

同じ立体の、同じ大問の中なのに、(1)と(2)でこれだけの差がついています。立体が丸ごと苦手なのではなく、どこか1段で失点している受験生が多いということです。令和8年度の(2)は正答率3.1%で、過去3年でもっとも正答率が低い問題でした。

この記事では、4つの過去問を使って、立体図形で手が止まらなくなる3つのコツを解説します。

コツ1
方向を1つ決めて平面にする

正面・横・上のどれか1方向から見て、平面図形として扱う。

コツ2
種類に分けてまとめて数える

1個ずつ数えず、位置や向きで種類分けして数える。

コツ3
わからない長さはまとめて使う

1つずつは決まらなくても、合計がわかれば計算できる。

確かめ
答えを場面に戻す

出た答えが場面としてあり得るかを最後に確認する。

令和7年度 課題3(1)|「似ている」ではなく「数えて」選ぶ

立方体を6つ組み合わせたパーツを、いろいろな方向から見た図として当てはまるものを、選択肢ア〜オから3つ選ぶ問題です。「正面から見る」とは、見えている立方体の面が1面だけ見える方向、つまり斜めから見ないということです。

正答率は90%で、確実に取りたい問題です。それでも1割が落とす原因は、形がもっとも似て見える選択肢を選んでしまうことだと考えられます。似ているかどうかで判断せず、マスの数で判断します。

コツ1:方向を1つ決めて平面にする

いろいろな方向から見るといっても、実は正面・横・上の3方向しかありません。このパーツの場合、正面から見ると6マス、横から見ると縦に4マス、上から見ると横に3マスです。つまり、見え方は6マス・4マス・3マスのどれかで、それ以外はあり得ません。

選択肢のマスの数
6・2・4・3・5
ア〜オの順
あり得る見え方
6・4・3マス
2マスと5マスは消える

形を頭の中で回すまでもなく、数えるだけで2つの選択肢を消せます。残った3つは、正面から見た6マス、横から見た縦4マス、上から見た横3マスに対応していることを確かめて答えになります。

令和8年度 課題3(1)|見えない面は「見える面」に置きかえる

1〜6の数字が書かれた立方体(向かい合う面の和が7になる、サイコロと同じ組み合わせ)を18個つなげて、縦3・横3・高さ2の直方体を作ります。直方体はどこにも接していない(下の面も見える)とき、見えない数字の合計がもっとも小さくなるように並べると、「6だけ見える」「6と5だけ見える」「6と5と4だけ見える」立方体はそれぞれ何個かを答える問題です。

正答率は38.4%。部分点が約20%、誤答が約30%、無答が約11%と、差がつく問題でした。多い誤りは、上の段だけ数えて「角は4個」と書いてしまうことです。

発想をひっくり返す

見えない面に小さい数を置くということは、見える面に大きい数を置くということです。見える面に、大きい数から順に置いていきます。

コツ2:種類に分けてまとめて数える

18個を1個ずつ見る必要はありません。高さが2なので、上の段と下の段はまったく同じ形です。上の段の9個を数えて2倍します。

角辺角辺中辺角辺角
上の段の9個の分類
角4個/辺の真ん中4個/真ん中1個
位置個数(2段分)見える面見せる数字
角8個3面6・5・4
辺の真ん中8個2面6・5
真ん中2個1面6

6・5・4は、向かい合う組(1と6、2と5、3と4)がすべて別なので、1つの角に3つとも集められます。答えは6だけが2個、6と5だけが8個、6と5と4だけが8個。合計18個で、立方体の数と合っています。

講師
この問題は、解答欄に「6だけ」「6と5だけ」「6と5と4だけ」と書いてありました。見える面が1面・2面・3面の立方体があることを、問題のほうが教えてくれているのです。解答欄も読むべき情報のひとつ。何をどの手順で答えればよいかを、解答欄から読み取る習慣をつけてください。正答率3.1%だった続く(2)も、使う考え方は「見える面の数で種類に分けて数える」で同じです。
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令和4年度 課題2|3段の階段の表面積

ここからは上位を狙う発展編です。使う道具は同じです。奥行き30cm・高さ15cm・横幅40cmの3段の階段(各段の横幅は上からA・B・C、各段の高さは等しい)の表面積が4100㎠のとき、前の面(キ)の面積と、考えられるB・Cの長さの組み合わせを1つ答え、求め方も説明する問題です。

よくある誤りは、面の数え落としや二重数え、そして前後の2枚分を2で割り忘れることです。どちらも計算ではなく数え方のミスです。

コツ2:向きで分けて数える

立体の面は、上・下・右・左・前・後ろの6方向のどれかを向いています。向きで分ければ、数え落としも二重数えも防げます。

コツ3:わからない長さはまとめて使う

上向きの3枚は、A・B・Cが1つずつはわからなくても、合わせると横幅40cm。上から見ると30cm×40cmの長方形にしか見えないからです。右向きの3枚も、高さ5cmが3つ積み重なって15cm×30cmになります。

向きまとめ方面積
上向き3枚30×401200㎠
下向き1枚30×401200㎠
右向き3枚15×30450㎠
左向き1枚15×30450㎠
前と後ろ4100−3300800㎠

前と後ろは同じ形の2枚なので、キは800÷2=400㎠です。

次にBとC。キの面積400㎠を横幅40cmで割ると10cm。キは、高さ10cm・横40cmの長方形と同じ面積です。各段の高さは左から15cm・10cm・5cmなので、Aの段の10cmからはみ出た5cmを削り、Cの段の足りない5cmに移せば平らになります。そのためにはAとCの長さが等しい必要があります。たとえばB=10cmなら、A=C=(40−10)÷2=15cm。確かめると、15×15+10×10+15×5=225+100+75=400で合っています。AとCが等しければ、B=20cm(A=C=10cm)なども正解です。「1つを選んで」と書かれているのはこのためです。

令和4年度 課題2(3)|5段の階段を水そうに入れる

高さ15cm・横幅50cm・奥行き30cmの5段の階段(5段目の上の面は縦30cm・横20cm、各段の高さは等しく、Dの長さはすべて等しい)について、Dの長さと、縦40cm・横90cm・高さ45cmの水そうに入れて水面が下から2段目の面の高さになったとき、入れる前の水の高さを小数第1位までのがい数で答える問題です。

  • よくある誤り1:5段だからDも5つと数える(Dは4つ)
  • よくある誤り2:階段全体の体積を引く(水を押しのけるのは水面より下の部分だけ)
  • よくある誤り3:がい数にしない

Dは、20+D×4=50より7.5cm。1段の高さは15÷5=3cmなので、水面は3×2=6cmです。

コツ1:横から見て平面にする

水面より下の階段の体積は、階段を横から見ると求めやすくなります。横から見た階段は平面図形で、水面6cmより下は2つの長方形に分かれます。

横から見た面積(水面より下)
277.5㎠
50×3+42.5×3
水面より下の階段の体積
8325㎤
277.5×30

水そうの底から6cmまでの空間は40×90×6=21600㎤。ここから階段の分を引くと、水の体積は13275㎤です。入れる前はこの水が底面積40×90=3600㎠に広がっていたので、13275÷3600=3.6875、小数第2位を四捨五入して約3.7cmです。

最後に場面に戻して確かめます。入れる前が3.7cm、入れた後が6cmで、水面が上がっているので話が合っています。答えが6cmより大きくなったら、どこかで引き算の向きを間違えています。

まとめ

  1. 立体図形は同じ大問の(1)と(2)で正答率に大きな差がつく。失点しているのは「どこか1段」
  2. コツ1:方向を1つ決めて平面にする。見え方は正面・横・上の3つだけ
  3. コツ2:位置や向きで種類に分けて、まとめて数える
  4. コツ3:わからない長さは合計でまとめて使う。答えは最後に場面に戻して確かめる

よくある質問

岡山県立中の適性検査で立体図形はよく出ますか?

4校共通になった令和5〜8年度の4年分のうち3年で出題されています。特に令和7・8年度は重い問題が続きました。

立体図形が苦手な子は、何から練習すればよいですか?

立体を正面・横・上のどれか1方向から見て、平面図形として扱う練習から始めてください。見え方の問題は、形の似ている・似ていないではなく、マスの数で判断すると確実に解けます。

見えない面の数字の合計を求める問題のコツは?

見えない面に小さい数を置くことは、見える面に大きい数を置くことだと発想を逆にします。そのうえで、立方体を角・辺の真ん中・真ん中のように見える面の数で種類分けして、まとめて数えます。

長さが1つずつわからない問題はどう解けばよいですか?

1つずつの長さがわからなくても、合計がわかれば面積や体積は計算できます。階段の上向きの面を合わせると全体の横幅になる、といったまとめ方を使います。

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