成功者の思考/帰納法と演繹法
こんにちは!庭瀬校・前です! 毎日暑いですね。私の大好きな季節がやってきました。(笑)
勉強、仕事、スポーツ、、、がんばり方にもいろいろあります。
今日は2つの思考法(⇒がんばり方)についてお話します。
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2つの論理的思考法
論理的思考法に、「帰納法」(きのうほう)と「演繹法」(えんえきほう)というものがあります。
高校生になったら習いますが、世の中の人は大別するとこの2つの思考(生き方、がんばり方)に分かれます。
あなたはどちらでしょう?
勉強に当てはめても役に立つ考え方なので、ぜひ参考にしてみてください。
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【1】帰納法(きのうほう)…「まずは色々やってみる」頑張り方
思考法の一つとしてこれを高校で教わるときには、
「複数の出来事(経験)の結果から、仮説(規則性やルール)を見つけるやり方」
と習います。
たとえばこんな具合です。
- 経験①:庭瀬駅前で朝にサンドイッチを売ったら20個売れた
↓ - 経験②:北長瀬駅前で同じ時間にサンドイッチを売ったら50個売れた
↓ - 経験③:岡山駅前で同じ時間にサンドイッチを売ったら300個売れた
↓
↓
仮説:だから、儲けるなら岡山駅前で売るのがいい
これを勉強に置き換えると、
「色んな勉強法をやってみて、その中で身につけていく勉強法」といえます。
たとえば、
【経験1】
「算数の授業とチェックテストが毎週月曜にある。宿題を6日間ほっておいて週末の日曜にやった。次の月曜のチェックテストはほとんど不合格だった。」
↓
【経験2】
「先生に言われて、宿題を3日以内にやるようにした。翌週のチェックテストに時々合格するようになった。」
↓
【経験3】
「もう一回先生にアドバイスを求めたら、『解き直し(反復練習)が大事』と言われた。なので、3日以内に宿題をやって、週末に解き直しをするようになった。チェックテストはほぼ毎回合格するようになった」
↓
【仮説】
だから毎週、【経験3】の勉強方法をやろう。
……現実には、もっと細かく色々なこと(反復練習のやり方とか質問の仕方など)を指導していますが、わかりやすくおおざっぱに言うとこんな感じです。
スポーツや仕事でも、同じように「色々やってみて、自分なりに身につけるもの」ってありますよね。
世の中のほとんどの人(おそらく95%以上)のアプローチ、努力の仕方はこの帰納法によるものです。
『経験則』(けいけんそく。経験から得られた法則)という言葉はここからきています。
努力する人のほとんどがこのプロセスでやっていますので、これはこれで立派な考え方、取り組み方であり、決して否定されるものではありません。
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でも実は、
岡山駅だけでなく、北長瀬、庭瀬、中庄、倉敷・・・すべての山陽本線の駅前でサンドイッチを
毎朝同時に1000個売る方法
があるかもしれない。
チェックテストにただ合格するだけでなく、毎回チェックテストは余裕で満点、さらに実力テストではクラスで
1番を取る勉強法
があるかもしれない。
これらは、岡山駅前で300個売ることで満足したり、チェックテストでただ合格することで満足したりしていては届かない境地です。
集団の中で飛び抜ける人の思考というのは、少し違っています。
それを以下にご紹介していきます。
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【2】演繹法(えんえきほう)…「目標(ゴール)から考えて、いま必要なことをやる」頑張り方
これを学校で教わるときには、
「すでに分かっている事実から、法則やルールを得る考え方」と習います。
経営コンサルタントは少し違う言い方をします。
「目標を先に決めて、これを達成するために必要なことを最短最速でやり切る取り組み方」と。
具体例を挙げます。
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【目標】
クラスで一番を取る
↓
【事実】
一番の子は、毎日〇時間勉強していて、こんな勉強法をしている
↓
【やること】
だから、その子よりも多く勉強する!
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とか、
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【目標】
〇〇大学に合格する
↓
【事実】
直近の全国模試ではD判定。 A判定まで300点足りない。(全然ダメ。もう絶望的。)
英語が一番合格偏差値との差が大きい
↓
【やること】
次の模試まで2か月、弱点である英語を1日4時間徹底的にやる。
ほかの教科も怠らず偏差値をキープするべく勉強時間を確保する。
↓
【検証】
次の模試で英語の偏差値が上がったら(目標を達成する人はここで絶対に偏差値を上げます)、次の弱点を検証し、勉強方法や勉強時間を改善(目標を達成する人は検証→改善をどんどんやります)することを繰り返し、A判定を奪取する。
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たとえば、、、
医学部に合格してお医者さんになる人というのは、早くから『絶対に医者になる!』という目標設定をしています。
明確な目標なくなんとなく勉強していて、それなりに成績がいいくらい(上位20%~30%。偏差値60くらい)では医学部(上位1%。偏差値70)に合格することは絶対にありません。
ほかにも、、、
学校で成績が一番の人は、「自分なりに頑張っている」という帰納法的な言い方はしないものです。
口には出さなくても、胸の内には『絶対に一番を取る。テスト勉強は完璧にやり切る!誰にも負けない!』という確固たる演繹法的目標意識があるはずです。
帰納法で自分なりに頑張っていってもそれなりに成長しますが、あくまで”それなり”です。
余力・ポテンシャルを残した状態のところまでしか到達しません。
なぜなら自分の経験の範囲を越えないからです。
もちろんそれでもいいのですが、帰納法で突き抜けるためには膨大な時間と努力、トライアンドエラー(試行錯誤)が必要です……が、学生のみなさんにはその時間が足りない。
例)高校で部活に打ち込みながら、そつなく自分なりに勉強した。その結果、高校3年生で行ける大学に行った。……実はその人の本当のポテンシャル(行ける大学)はもっと高かったかもしれない……ということです。
自分の経験を越えて能力・可能性の限界付近まで自分を引き上げてくれる思考方法が、
演繹法(高い目標をまず立てて、そこからやるべきことを考える思考法)なのです。
自分が経験したことのない地点に目標を置き、そこに到達していく。
演繹法こそが「経営者の思考」「成功者の思考」と言われるゆえんです。
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余談ですが、みなさんが知っているアニメのヒーローたちも大抵、そんな【目標】と【固い意志】を持っているでしょう? 彼らの多くが、成長する過程で帰納法(経験の範囲の思考)から演繹法(目標、使命思考)に考え方が変化する様子が描かれています。
私が経営コンサルタント時代に出会った、世の中から評価される素晴らしい会社の社長さんたちは例外なくみな演繹法の思考でした。
また、出版社時代に取材させていただいた、何かを成し遂げた人、成功者と呼ばれる人たち(著名な経営者、スポーツ選手、書家、写真家、教育者などなど)もまた、みなさん演繹法思考でした。
どの方も高い目標を掲げ、それを実現するためにやるべきことを固い意志でやり抜く人たちでした。
みなさんご存じ、庭瀬校のあのM先生も演繹法思考の人です。 常に過去最高を更新していく。
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”世の中の95%”という大半の側で、自分なりの努力をして幸せに生きるなら、帰納法で頑張れば何も問題はありません。
幸せと満足は手に入れることができる。(上位20~30%に入れる)
社長にならなくても、お医者さんにならなくても幸せな人はいくらでもいます。
大事なのは、自分なりにがんばることです。
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でも、その95%の人たちの人生や幸せの責任を負う立場の人(社長さんとか、部下を抱えるリーダーとか部門長、監督とか。お医者さんもそうでしょう)は、”自分なり”ではいけない。
⇒上位1%側を目指さなくてはならない。
・山陽本線の全駅でサンドイッチ1000個を同時に売り切る思考
・そこそこいい成績で満足するのではなく、1番を取りに行く思考
にならなくてはならない。(と、私は考えています。)
ただ、そんな”演繹法の人たち”は世の中に1%もいません。100人に1人…いや、1000人に1人かそれ以下ではないでしょうか。
(実際に儲かっている社長さんや世間で騒がれる成功者ってそんなにゴロゴロいませんよね)
みなさん全員にそんな「1000人に1人の成功者になれ!」といいたい訳ではありません。
私自身、なれていないのですから。(泣)
でも、そういう人たちに少しでも近づくことはできます。その方法は知っています。
まずは、目標を定めることです。
高ければ高いほどいい。
周りの人から笑われるくらいの目標でいい。
次にその目標と自分の現在位置の差(ギャップ)を冷静に見つめ(分析し)、
その差を埋めるためにやるべきことを書き出し(人からアドバイスをもらってもいいし、成功者を真似てもいいです)、徹底して実行していくことです。
1か月やってみて、手ごたえが少なければやるべきことを見直し、改善していく。
これを繰り返していくことです。
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昨日の小学校5年生の受験クラスと高校2年生の授業で、それぞれこの話(帰納法と演繹法、自分の未到達地点への目標設定の話)をしました。
目の色が変わる子が何人もいました。
その子たちの夏休みのがんばり、今後2か月の伸びは非常に楽しみです。
↑写真はイメージ。小学6年の受験クラス。
一方、目の色が変わらない、理解できていない子もいました。
そういう子には、もっと身近で、ちょっとがんばれば達成できそうな目標を個別に提示してあげる。
そこで成功体験を積めれば、次はさらにもうちょっとだけ高い次の目標を提示してあげる…。
少し時間はかかってもその子なりの歩幅で成長できたらいい。
子どもたちにがんばり方や目標設定を教えてあげ、目標達成のお手伝いをする。
それが庭瀬校における私の重要な役割の一つだと思っています。
では!! 庭瀬校 前