湯「船」

大元校

11月も終わりに差し掛かり、寒さが一段と身に染みるようになりました。普段は、夜にシャワーを浴びて寝ることが多いのですが、しっかり温まりたくて湯船にお湯をはって入ることが増えてきました。体の芯から温まり、よく眠れます。そういえば、浴槽のことを湯船(舟)と呼びますが、なぜ「船」なんでしょうか?
由来は、江戸時代にあるようです。当時は、湯をはる浴槽がある家は、武士や裕福な商人の家ぐらいで一般庶民にまでは普及していませんでした。一般庶民は、たらいで「かけ湯」をする程度だったそうです。そこで、町の水路に湯をいれた桶を乗せた「船」を走らせ、ところどころで縁に接岸させて、入浴料を取って入浴させました。つまり「お湯の船」が本当に走っていたわけです。それが「湯船」とう名前の由来のようです。

松尾